# 第二のTerraLUNA?stETHのディペッグについて調べてみた **Published by:** [Biyori](https://paragraph.com/@biyori/) **Published on:** 2022-07-04 **URL:** https://paragraph.com/@biyori/terraluna-steth ## Content 2022年5月、クリプト業界はとあるステーブルコインの崩壊に頭を悩ませていました。その名もLUNA。これはアルゴリズムステーブルコインといわれるシステマチックなコインであり、LUNAのディペッグ騒動は大きく注目されました。LUNAのステーブルコインであるUSTがドルから価格乖離が始まったのは5月8日ごろで、そこからAnchorへの不信感やディペッグの衝撃から投資家の恐怖心理が刺激され一週間後にはほとんど価値がゼロになりました。 実は、それから一か月たった現在において、stETHの価格がETHよりも小さくなっている状態が続いています。これはUSTがディペッグを起こした5月上旬から起こっており、第二のLUNAになるのではないかと噂されてもいます。しかし、イーサリアムは非常に大きいプロジェクトであり、LUNAの二の舞になるのは想像にむずかしいはずです。 stETHがディペッグを起こした原因は、ひとつにThe Mergeに対する不安が絡んでいると言われています。このThe Mergeは、イーサリアムのプロジェクトの一つで、現在行われている「セレニティ」の一環です。セレニティは、イーサリアムが2013年ごろに開発されてから段階的に進められている開発ステージの名前で、一番最後のものになります。 少しややこしいですが、セレニティはさらに4つに分割することができ、その一番最初の段階に当たるのがMergeというわけです。Mergeは今年8月ごろに完了する予定でありますが、それに対する不具合やさらなる延期を不安視していることが挙げられるというわけです。なぜ不安視するのかといえば、上記に示した理由もありますが、他にもLidoプラットフォームの寡占状態がイーサリアムの中央集権化を促進すると警戒していることも同様なものとして挙げられます。 Lidoはリキッドステーキングという手法で手に入れられるstトークンを発行できるプロトコルであり、これはDeFi全体のうち9割以上がLidoにあり、独占状態が実現していることに起因するものです。 LUNAは、Anchorへの不安視とアルゴリズムステーブルというシステム的な要素から生まれた事件でしたが、現在のstETHの価格乖離もThe Mergeへの不安要素から起こっているわけで、リリース後安定するまでこの緊張は続くものと見込まれます。 stETHは、以上のような理由から価格乖離が起こっているのだとすれば、ある意味でThe Merge次第で状況は変わりうるということが言えます。Mergeを信用する投資家はレンディングプロトコルでETHをwstETHへ活用する流れが生じています。 このThe Mergeが終了すると、イーサリアムはPOS移行を果たしたうえでシャードチェーンの実装にこぎつけたことになるため、ある意味でイーサリアムが試されるような局面になるかもしれません。 ## Publication Information - [Biyori](https://paragraph.com/@biyori/): Publication homepage - [All Posts](https://paragraph.com/@biyori/): More posts from this publication - [RSS Feed](https://api.paragraph.com/blogs/rss/@biyori): Subscribe to updates