# 極端な個人主義にモヤモヤする > 昔なら刺さってたBrian Armstrongのツイートが、もうスッと入ってこない **Published by:** [Genx Notes](https://paragraph.com/@genxnotes/) **Published on:** 2026-01-06 **Categories:** 個人主義 **URL:** https://paragraph.com/@genxnotes/individualism-moyamoya ## Content Brian Armstrongが Brian Armstrong @brian_armstrong We need more rugged individualism, not less. Build on the frontier. Be independent. Decentralize power. Accelerate civilizational progress. Celebrate economic freedom. 11.5K 4:56 • 2026年1月4日 We need more rugged individualism, not less. Build on the frontier. Be independent. Decentralize power. Accelerate civilizational progress. Celebrate economic freedom.と書いているのを見て、昔の自分なら「そうだ!」とテンションが上がっていたと思う。今は同じ言葉を見ても、どこかザラッと引っかかる。昔は気持ちよく刺さってた理由前は「フロンティア」「分散」「自立した個人」というキーワードに、純粋にワクワクしていた。プラットフォームに振り回されない自分の作品やお金を自分で握る中央集権じゃなく、ネットワークやコミュニティで世界を動かす暗号通貨やWeb3も、「自分の手に主導権を取り戻せる技術」に見えていた。Brianの「フロンティアでビルドしろ」というノリも、その延長線上にあった。今は「その先」が見えてしまう同じ個人主義の言葉を、今の状況で聞き直すと、別のものが見える。AIが仕事を奪っていく未来を考えるとき、そこで「もっと自己責任で」「もっと個人主義で」と言われると、連想するのはこんな世界だ。ITやAIに強い人は生き残るITに弱い人、変化に追いつけない人は取り残される「それも自己責任」と言われて終わるそれって、単に「自由」じゃなくて、かなりハードなサバイバルゲームだと思う。国家は小さくなってほしい気持ちもあるし、規制だらけの社会も嫌だけど、ベーシックインカムもなく、セーフティネットも弱いまま「全部自己責任で」は、さすがにきつい。「規制ゼロ」も「規制まみれ」もどっちも違うよくある個人主義のセットメニューは、政府は小さく規制は少なく市場に任せるみたいなやつだ。でも、現実を見ているとどちらにも違和感がある。規制まみれだと、イノベーションが止まる規制ゼロだと、詐欺・搾取・アルゴ依存の無法地帯になる本音に近いのは、余計な締め付けはいらないでも、人を食い物にするタイプの「自由」は止めたい落ちた人を最低限受け止めるクッションは必要という中間地点だと思う。暗号通貨と「極端な個人主義」への違和感暗号通貨も、最初は国家や銀行からの解放個人が自分で資産を持つという意味での自由に見えていた。でも、だんだん資本主義と個人主義をさらに加速させる装置自己責任と格差を強化するゲームとしての顔が目立ってきた。「勝てる人はもっと自由に勝てる」けれど、「負ける人は、誰にも守られずに負けるだけ」という構図が透けて見えるようになってきた。IT強者だけの世界も壊れていく「じゃあITリテラシーの高い人だけ生き残ればいいのか」と言うと、それも違う。AIは、人間の作る多様なデータを食べて成り立っているAIがAIのアウトプットばかり学習すると、「モデル崩壊」と呼ばれる劣化が起きる、という研究も出ている。もし人間の側が「IT強者だけ」にどんどん細っていったら、AIの餌もどんどん貧しくなっていく。「少数のIT強者+AIだけ」の世界は、一見強そうに見えて、実は足元から崩れていくディストピアに近い。IT強者も二周目の格差ゲームから逃げられないさらに言うと、ITが得意だからと言って安心はできない。すでに今でも、デジタルスキルやネット環境の差は、収入・教育・仕事の差になっている。そのうえで、「IT使える人だけの世界」になったとしても、今度はその中で資本インフラコネ政治力 みたいな要素で、また勝者と敗者に分かれていく。つまり、ITリテラシーの高い人から見ても、「自分はずっと大丈夫」という話ではないということになる。「勝ち組のための個人主義」を強化しても、長期的には自分の首も締める。自分の立ち位置を言葉にするとここまでの感覚をざっくりまとめると、こんな感じになる。分散や自前インフラ、個人の自由は好きでも「弱い人は知らないよ」という自己責任の押し付けは嫌ベーシックインカムのような最低ラインの安心は欲しい規制はできるだけシンプルにしたいけど、無法地帯には反対IT強者だけが生き残るような未来は、AIにとっても人間にとっても破綻ルートだと感じている。だから、Brianの「rugged individualism(荒々しい個人主義)」を今読むと、言っていることのカッコよさも分かるでも、その影でこぼれ落ちる人や、先の崩壊パターンまで見えてしまって、素直に乗れないという状態になる。モヤモヤは「感度が上がったサイン」昔はただ「自由」「フロンティア」「自立」にだけ反応していた。今はそこに、誰が置いていかれるのかAIと人間の関係がどう崩れていくのかIT強者もふくめて、どこでゲームオーバーになるのかまで一緒に見えてしまう。 その結果、極端な個人主義のスローガンに対して、「カッコいい。でも、それだけじゃ足りない」と感じるようになった。このモヤモヤは、単に熱量が落ちたんじゃなくて、世界を見る解像度が上がったサインだと、自分では思っている。 ## Publication Information - [Genx Notes](https://paragraph.com/@genxnotes/): Publication homepage - [All Posts](https://paragraph.com/@genxnotes/): More posts from this publication - [RSS Feed](https://api.paragraph.com/blogs/rss/@genxnotes): Subscribe to updates - [Twitter](https://twitter.com/genxnotes): Follow on Twitter - [Farcaster](https://farcaster.xyz/genxnotes.eth): Follow on Farcaster