# ガバナンスを調べてわかった想像以上にマルチチェーン化していたBalancer経済圏と、別系統のWUSDR-USDCのLP **Published by:** [mayu2001](https://paragraph.com/@mayu2001/) **Published on:** 2023-02-27 **URL:** https://paragraph.com/@mayu2001/balancer-wusdr-usdc-lp ## Content こんばんわです<(`・ω・´) 今夜はオンラインミーティングの予定ないので、思い切り遅めになってしまいました。でも、それだけの価値は十分にある調査を昼間にすることができました。 まずは、いつものように訂正から💦PolygonをEthereumのLayer2チェーンと思いこんでいて、このブログでもそれっぽく記したと思うのですが、これは「サイドチェーン」の間違いでした。Layer2チェーンは結局ある程度の処理が進むと、Layer1のEthereumメインネットのチェーンに書き込むのですが、サイドチェーンの場合はそうではないようで、ある程度Ethereumメインネットのリソースはお借りするけど、Layer2チェーンではないので、Layer1に書き込むということはしないそうです。これは実は、GnosisチェーンにまでBalancer経済圏が及んでいることがわかり、Gnosisチェーンの詳細を調べて初めて知りました。Gnosisチェーンもまた、Ethereumメインネットのサイドチェーンであり、メインネットを補完するための実験場的な場として存在価値を見出しつつあると知って、ちょうどPolkadotの中でKusamaが果たしている、広範囲に普及させる前の技術を商業的にペイするところまで持ってくるという、開発的要素が強いようです。PolygonLabsは最近になってゼロ知識証明技術を用いたLayer2を作ろうとしている、というか、もうプロトタイプはできているのかな、的な動きはありますが、あくまでもPolygonそのものはサイドチェーンです。ただ、もしかしたら、現状はサイドチェーンよりもLayer2チェーンの方が流行る傾向にあるため、Polygonがサイドチェーンとして現状維持のまま、現在人員削減して組織改革中のPolygonLabsとしては別のLayer2チェーンを作って、そっちの方に力を入れていく可能性はあるかと。 基本的に、全部Balancerのドキュメントの中にありました。Arbitrumについては、結構昔の2021年からフォーラムに議論した記述が残っていて、最近になってTVLの規模が大きくなり、おとといWUSDR-USDCのプールも追加されただけで、最近BalancerがArbitrumへと進出したっぽく感じたのも私の勘違いでした。 https://docs.balancer.fi/reference/contracts/deployment-addresses/arbitrum.html ちなみに、Balancerのフォーラムに入り込んだ証が、この記事の最初にバナー画像として示した案内ボット君からの、フォーラムの基本操作の合格証ですw Astar Networkのフォーラムと全く同じやり取りで、GitHubから広くフォークされて使われているオープンソースのフォーラムと案内ボットのようです。 話を戻すと、OptimismへのBalancer経済圏の進出については、Beethovenという、少しTVLの規模の小さい、提携している別のDeFiにまかせているようです。Gnosisについては、最終的には、よくわかりませんでした。プロトコルのコントラクトでスキャンすれば、トランザクションが最近のものがあるかどうかでわかるはずですが、今回はGnosisで技術的なことを試すわけではないためスルーで。結局、上図の左上に示されているように、Ethereumメインネット、Arbitrum、仲介を通してOptimism、Polygon、Gnosis、そして最後にEthereumのテストネットのカタカナ表記のわからんチェーン💦と、6つのチェーンにBalancerのコントラクトが存在しています。 フォーラムでは、なんかいろいろ議論されていて、特にどこに絞ってどうという把握までは、ほぼできなかったのですが、1つ大きな成果があったのは、間接的にdefiwarsというサイトについて言及があって、実際訪れてみると、BalancerのBALトークンのシェアの奪い合いにとどまらず、有名所のトークンシェアの奪い合いに関しては全てまとめてありました。BalancerのBALトークンのシェア争いについては、以下にようにありました。URLについては、スクショの上部に示してあります。Auraが一番大きいのは分かっていたのですが、二番手のTETUはPolygonチェーンのみの展開となっていて、AuraがEthereumメインネット、TETUがPolygonという形で、便利に住み分けができているので、これは別にWarsには該当しないのではないかと。その一方で三番手のシェアの著しく小さいStakeDAOさんは、有名所のあらゆるプロトコルの報酬トークンの奪い合いに、小さいシェアで食い込んでいて、実はBALトークンを奪い合うつもりなくて、ただ分散投資的な感じで入り混んでいるぽいAaveさんの方がシェアとして上位にいるという状態ですね。 これをTVLの大きな順で多くのプロトコルについて示したのが、以下です。上位3番までがこんな感じで、Balancerが4番手というのは驚きませんが、さらにBalancerのトークンシェアについてWarsに参加していることになっているAuraについて、さらにWarsが記されているのにはたまげました_(:3」∠)_ 結局、Badgerという1つのDeFiだけが6.55%のシェアを占めているだけで、たしかにAuraのガバナンスに影響を与えないこともないと思いますが、Warsというにはちょっと大げさかと。実際には、Gnosis DAOのシェアの方が倍ぐらいあるため、報酬トークンを他と奪い合い関係にあるDeFiとしてBadgerをあげるのは間違いではありませんが、Liquid Wrapperという(厳密な意味はよくわからないですが💦)DeFiとして利用者を募っているdAppが1つでもあれば、WarsとしてTVLが下位の報酬トークンまでリストに載ってしまう的な感じかと。Aura Warsについてこんな感じなので、TETU Warsの方も似たような状態でした。しかしながら、TETUというPolygonに存在するイールドブースター的な存在について、当初Balancerの信頼性を裏付けるのに必死で、すっかり失念しておりました🙇 記憶をたどると、確かに、Balancerに移行するまえの調べでTETUという記述がみられたのを思い出しました。今、改めて調べてみると、かなり実にいい感じです。TETUの発行しているトークンについてのCoinGecko収載の総合スコアは87%で、十分と言えるでしょう。でもこれはトークンのスコアであって、イールドブースタープロトコルとして利用する前には、TETUの総合的なTVLとプロトコルとしての監査所見が肝心です。60.77ミリオンドルなので、Auraの十分の一程度ですが、Polygonチェーンにそのほとんどを展開しているのは、下手に他のチェーンに移動されるリスクがないので、許容範囲です。ここで監査が記されてなかったので、ちょっとビビったのですが、DefiLlamaでは、DeFiの欄には監査所見はあったりなかったりして、複数のプロトコルを扱っている場合はプロトコル毎に見ていかないと、監査所見にたどり着けないので、ここで監査所見へのリンクがないのは後で考えれば普通のことでした。監査機関はPeckShieldで、たぶん、これだろうと思われるプロトコルのバージョン2の監査所見をスクショしました。何の問題もない監査所見ですが、監査機関としては、小規模なDeFiに多い感じがしているので安価なのではないかと推測します。イールドブースターではなく、イールドアグリゲーターという表現になっていますね。複数のプロトコルを扱っているのでアグリゲーションという表現の方がふさわしいのかと。なお、Audit MethodでよくでてくるWhiteboxというのは、確かこれは監査機関側がソースコードなどの内部情報にあらかじめアクセスできるという程度の意味かと。これが、監査機関側に情報が提供されていない場合は、Blackboxという表現になるのですが、GitHubにソースコードを載せて、ホワイトハッカーがバグみつけて教えてくれたらバウンティとか言って報酬出している方式が多いので、Blackboxと監査結果に記載のあるDeFiはみたことないですね。あえて言えば、昨日の記事にしたBabySwapは、Blackbox方式かもしれません。Polygonに絞って変動損失のないプロトコルをDefiLlamaで表示すると、2位にTetu Earnとあるのが、APYとして、Balancer単体よりも低くなっているのが気になりますが、自動複利してくれれば、毎朝の手動複利手順でヒューマンエラーを踏む心配しなくて済むので文句ないです💦しかし、プロトコルの詳細を開くと、更にAPY下がる見込みHighになってるのが微妙(´・ω・`) 監査結果へのリンクは、プロトコル表示だとちゃんと表示されていますね。 で、実際TETUのdApp上ではどうなっているのかというと、APY144.51%なそうな。マウスオーバーすると、ちゃんと自動複利と表示され、毎日一度複利運用手順を行ってくれるようなので、現状、手動でやっているのといっしょですね。なんかxTETUという独自トークンで報酬の一部が出るっぽいですが、CoinGeckoの所見でみると、TETUトークンについては十分なスコアだったので、xTETUもそれに準じると考えていいのではないかと。この辺りは、Polygonチェーン内で話が閉じてくれるなら、妥協してもいいかな、と思いはじめています。というのは、対抗馬のStakeDAOさんの利回りの英語の説明が極めて分かりにくいということも影響しています💦複利込みAPYではなく、APRで記した上で、?を丸で囲んだマークをクリックすると、すごく長い条件が記してあります。StakeDAOの頭文字と思われるsdつけたsdBALトークンとか、これ各プロトコルについコントラクト作ってたら、いくらSolidityコードとしてはほぼ使いまわしで済むとは言え、後々の管理が面倒でしょうに…実際上、理解できないStakeDAOさんを選ぶ選択肢はなくて、PolygonではTetu一択ですね。 でもTetuさんを見落としていたということで、もう一度改めて、DefiLlamaで変動損失なし、監査済み、そしてEthereumメインネットは参考のために表示はしても、まだ試行錯誤している段階なのでお試しやるたびにガス代削られるため、選択肢からは外して、めぼしいプロトコルを抽出してみると、以外に手堅いそうなものがいくつか見受けられました。赤矢印を入れた5箇所は、なんとなく経験上、安定運用がありえるかな、というプロトコル、特に2番目のCurveで、最後の2つは既出です。あとAPYが1番目のものを、どんな仕掛けでこんなAPYになりえるのか、反証するために調べました。そして、3番目のものは、OptimismでBeefyさんがWUSDR-USDCという現在の運用と全く同じペアを扱っていることも判明。 1番目からいきますが、これは結果的にダメでしたが、一応、ダメな例として記します。要するに、USDではなくEURにペッグするレアなトークンペアということで、高利回りの理由は確かにありますが、UIの[Get jEUR]も[Get agEUR]も、両方ともスワップでレアトークンを得るのはエラーとなりました。ダメですね。トークンが得られないと当たり前ですが流動性マイニングとして運用できないです。運用元のSolidLizardでは、LPトークン自体は組めそうです。まぁ、次にいきましょう。3番手のOptimismでのBeefyさんによるWUSDRーUSDCペアですが、見かけ上いい感じですが、運用元のVelodromeが気になります。BeefyさんのUIの最大の特徴は、自前の基準でSAFETYスコアを示して、利用者自身にリスク管理を容易にしてくれていることです。各チェーンのばらけてますが、知らないチェーンで知らないトークンは無理なので、やはり2番手のOptimismのAPY147.62%、TVLはずいぶん小さくて507k、しかしSAFETYは8.0でグリーン、ただし運用元は全く読んだことのないVelodromeさん一択です。Safety Scoreが8.0のうち、マイナス要素としては、TVLが小さくボラティリティが激しい、ステーブルコインとして多分WUSDRの方のことだと思いますが、アルゴリズミックステーブルコインである上に、Overcollateralizedとあって、なぜ過剰担保されたらマイナス要素なのか、金融にうといので、ちょっとよくわかりません。そして、結局、WUSDRは、Polygonチェーンkらブリッジして導入されていることが明らかに。ご親切に保険も紹介していただいていますが、これは利用者に購入させるのではなく、まずはBeefyさんの方で保険に入っているかどうか、先にそっちを示してもらわないと判断できない。しかも、LPがきっちり50%同士で組まれているので、Balancerのように片方だけ流動性を追加するというようなことはできなさそう…運用元のVelodomeさんは、TVLはAuraの半分ほどですが、Optimismに全投入なのは安心材料。Polygonからブリッジしていると言っても、WUSDRそのものは、Verodrome内のスワップで調達可能なので、いちいちブリッジのガス代を払うわけではないようです。問題はここからです。Verodromeさんの独自トークンのCoinGeckoのセキュリティスコアが著しく低い…これはダメです。プロトコルの方でBeefyさんがSAFETY8.0つけてて、報酬トークンとして別にVerodromeさんからVELOトークンをいただくわけではありませんが、間にイールドアグリゲーター挟んでいる時点で、セキュリティの評価が複雑になっているわけですから、TETUとは全く状況が異なります。TETUはBalancerの巨大なTVLの上に乗っかているので、基本的に資産はBalancer預かりで安心なのです。VerodromeさんでLP組んでしまうと、大元の部分のTVLが小さいだけでなく、独自トークンのスコアも低いわけですから、おそらくBalancerのような突出した技術力がないのです。コントラクト直叩きでEmergencyWithdrawできるのかどうか、Verodromeさんが破産、解散した場合の手順を想定して身構えておく必要があって、これらの技術力を高めておかないと安心できない選択肢になってしまいます。そのための学習コストは、今の私には払えません。 というわけで、最後のCurveさんですが、結局、該当するLPがCurve上で表示されず、存在を確認することができませんでした。試みにせめてavDAIなるトークンをCurve内のスワップで得られるかどうか試しましたが、利用不可能との表示…ただ、一点だけわかったことがあって、他のプロトコルでも頻繁に登場するvAPRの先頭のvの意味は、variable、つまり変動しうる、という意味のようです。あ、順番逆になりましたが、Curveの方のDefiLlamaでのプロトコル表示です。以上、長くなりましたが、本日はとても成果がありました。当初記述はみかけても気にしていなかったTETUはかなりイケています。Polygon集中で、AuraのEthereumメインネットと住み分けができているのも美味しい。 以上、長々となってしまって、誤字脱字あるかもですが、ご容赦ください。かなり疲れました。 ではでは<(`・ω・´) たぶんTETUの監査は洗ったので、次はガバナンスを調べた方がいいよね。先行して資産を徐々に移動させながらでも大丈夫という気はしていますが。 ## Publication Information - [mayu2001](https://paragraph.com/@mayu2001/): Publication homepage - [All Posts](https://paragraph.com/@mayu2001/): More posts from this publication - [RSS Feed](https://api.paragraph.com/blogs/rss/@mayu2001): Subscribe to updates