# ビネットの基本型 > Director Note #10 **Published by:** [Small Medicine](https://paragraph.com/@smaller/) **Published on:** 2026-03-08 **Categories:** evidenceoflife, directornote, vignette **URL:** https://paragraph.com/@smaller/dn10 ## Content さて、今回は具体的なビネットの基本形式を決めて、前へ進めたいと思います。 ビネット基本形(案)Evidence of Lifeは、出来事を「説明」するためではなく、場面の輪郭を「残す」ためにあります。そのために必要なのが、ビネット抽出の基本型です。 ここで言うビネットは、物語の要約ではありません。起きたことの全体像を再現しようとせず、ひとつの場面が持っていた温度だけを残します。編集では「同定されない形にしながら、輪郭を保つ」ために行います。 ビネットの基本形式については、以前の記事「ビネット編集プロトコール」で触れました。以下のようなテンプレを提案しています。ビネットのテンプレ(運用版)1) 状況: 2) できごと(時系列): 3) 当事者の言葉(1行): 4) 制約(1行): 5) 選択肢(3つ):A:B:C:メタ欄6) 目的: 7) 省略・改変: 8) 不確実性: 9) 視点: 出典 ビネット編集プロトコール - Small medicine ビネットの本文と分離して「メタ欄」を添えることで、ビネットの制約や前提の明示を、ビネット形式内に設定する、という独自の提案となっています。 プロンプトとの共通点からの発想ですが、これはぜひ基本形式に組み込みたいと考えます。 ビネット基本型タイトル:名詞+温度であおらずに場面場所・時期・固有情報は持ち込まない)言い回しを残す揺れ(判断が揺れた瞬間)(2〜6文)余韻:(結論にしない)(1文)追加情報(必要に応じて)目的省略・改変視点 ビネットから削るもの次に「削る基準」です。削るといっても、重要でない情報を落とすのではありません。輪郭を曇らせるものを落とします。 具体的には、次の四つです。 第一に、説明。 背景や医学的正しさの補足は、読みやすさのために入れたくなりますが、場面の輪郭を平均化します。ビネットは説明が増えるほど、ただの解説に近づきます。 第二に、正しさの断言。 「だからこうすべき」「結局こういうこと」などの結論は、読み手の感じる余白を奪います。ここで残したいのは結論ではなく、揺れのままの質感です。 第三に、固有のディテール。 年齢、職業、家族構成、地名、時期、希少な状況。輪郭を強める一方で、同定可能性を上げます。必要なら、意味が変わらない範囲で抽象化します。 第四に、物語化。 人は自然に「起承転結」を作ります。しかしビネットは、転結を作らない勇気が要ります。出来事を「完成」させず、場面のまま置く。これが型の目的です。 この型は完成形ではありません。作りながらビネットを更新していきます。その更新作業そのものが、このプロジェクトの方法になっていくでしょう。 ※この記事はAI共創型コンテンツです。 ■ AI ChatGPT 5.2 Thinking / Gemini 3 ■ Director Dr. bycomet 医師。2007年からブログ・Twitter/X で活動。2015年「地域医療ジャーナル」創刊、2018年オンラインコミュニティ「地域医療編集室」を設立。2022年からプラットフォーム「小さな医療」を運営し、エビデンスに基づく地域医療の実践と言葉を届けています。 ## Publication Information - [Small Medicine](https://paragraph.com/@smaller/): Publication homepage - [All Posts](https://paragraph.com/@smaller/): More posts from this publication - [RSS Feed](https://api.paragraph.com/blogs/rss/@smaller): Subscribe to updates - [Twitter](https://twitter.com/bycomet): Follow on Twitter