Kazuma
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PendleでのLPの説明になります、ここで多くのすでに説明済みの専門用語が出てきますが、この前の記事をご覧になるか、私のまとめた用語表を開きながら読むことを推奨します。
Uniswapでは、ETHとUSDCにおいて、LP=流動性を提供したら、AMM(自動マーケットメーカー)のメカニズムにより、Impermanent lossと呼ばれる損を経験することになります。その損は流動性ペアの片方が、他方よりも価値が上昇することや、価値が低下することによって、最終的に出せる資金のバランスが変わってしまうことによって生じる損のことです。
ただ所持しただけで流動性提供したことよりも高い収益を得られることですね。
Uniswapと異なって、Pendle AMMは違った2つのトークンではなく、1つのUnderlying トークンのPTとSYによって構成されます。
PTは必ず満期になると、SYと同じ価値になります。(PTはディスカウントされたSYであり、満期に近づくにつれ、値段が徐々に上昇し、1PTは最終的に1SY=1Underlying assetのように価値が同じになります)
価値がいずれ同じになる2つのトークンによって構成されるプールのため、満期まで所持すると、Underlying assets(大元となるトークンベースで見た時)で見た時に、損はあり得ません。
なお、満期まで持っていないと、PTとSYにおいて値段に差があるので、少ないながらImpermanent lossはあります。
実際のLPは下記のようになっています。SYの割合とPTの割合はAMMが需要する人の多さ、少なさで調整してくれています。
現時点SYが80%、PTが20%のプールを例にとって説明します。
1:SY イールド
これまでの記事の通り、SY=元々のトークンなので、元々もらえているものはSYになったところでもらえることができます。
下記のものはエアドロポイント+イールドの両方をもらえるので、仮に1万ドルをこのプールに入れると8000ドルはイールド+エアドロポイントをもらえます。
2:PTイールド
プールに入れた時に、PTに自動的に2000ドル程度振り分けられ、その2000ドルはPTの定まったイールドを得られます。これは通常のPTのイールドと同様で、違うのは、ここでのPTの割合は変動することのみ
3:スワップ手数料
Uniswap のLPと同様に、スワップが発生するにつれ、ここのプールのLPに手数料が分配されます。
4:Pendleインセンティブ
Pendleをロックした人が、毎週それを使って投票することができ、投票を多くもらったプールはより多くのPendleトークンでイールドのブーストを受けることができます。自分でプールを持っているのであれば、そのプールに投票すると所持する投票用Pendle= vePendleの量に応じて、そのプールが受けられるPendleのイールドが増えていきます。
ちょっと難しいですが、LPに入れると必ず、YTを残すかどうかと聞かれます、なぜかといえば、LPにはSYのほかにPTも必要です、PTをミントするには、必ず副産物としてYTが生じます(1SY=1PT+1YT)。このYTを残さないと選択した場合、YTはLPポジションにスワップされ追加されますが、微々たるPrice impactを受けます。残す場合はPrice impactがゼロになります。
この段落は知る必要がないと思いますが、Uniswap型のAMMを知っている方からすれば、PTとSYしか入ってないプールなのに、どうやってYTをトレードできるのと疑問に思うかもしれません。
それは:PTとYTの逆相関関係=同じSYから分解された2つのトークンであることによって可能になっているわけです。
つまり1PT+1YT=1SY ということでこのAMMが可能になっています。
1、まずユーザーはPendleのアグリゲーターに任意のトークンをおくります。するとPendleはそのトークンを統合しているアグリゲーターを通して、Underlying token にスワップし、そのUnderlying tokenをSYにラッピングをします(Wrap)
2、AMMの中で既にあるSYからも一部取り出します
3、1と2でのSYで、PTとYTをミントします(SYをPtとYTに分解します)
4、YT分だけをYT購入したい人(スワップする人)に送ります
5、副産物として残されるPTはSYにスワップされて、AMMに戻されて、AMMのバランスも必然的に調整されます。
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