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Penldeはすでに5年以上存在しているDefiプロトコルであり、業務内容も徐々に多くなっておりますが、メインにすでに実装されて、広く利用されているPendleのイールドマーケットの話を紹介していきます。
まず最初の最初に理解しなければならないのはこの利率の持つトークンのことです。非常にわかりやすいので心配しないでください。
Defiにおいて、大きく分けるとしたら2種類のトークンに分けることができます、
1:イールドの持たないトークン
例えば、ETH、USDT、BTCであれば、ウォレットや取引所において所持するだけでは、それ自身の価値は増えるかもしれませんが、イールドはついて来ません。今日1USDT持ってたとしても、5年後でも1ドルの価値しかない可能性が高いです。
2:イールドの持つトークン
1の全くイールドのないトークンに対して、例えば(ステーキングされたETH )とか、aUSDT(AAVEに入金されたUSDTに)、LBTC(Babylon にステーキングされたBTCのLST)であれば、イールドがついてきます。
これのイールドは利用者の多さや少なさなど、市場の需給によって決まります。例えば、ETH のステーキングイールドは大雑把に3〜4%で推移しますし、AAVEのLendingイールドも借りる人が多ければ多いほど上昇します。
これらのトークンの特徴としては、イールドがそれぞれのトークンに追加される形になります。
例えばwstETHなどのトークンは今年1wstETHステーキングして、ちょうど1年経てば、1年後にはその1wstETHの値段が1.03 ETHになり、それで売却をすれば、ETH本位で年利3%つきます。
Yield Tokenizationのいい訳ないかと考えてたが、イールドのトークン化を日本語で言うと余計に分かりづらくなる可能性もあり、独自でイールド分離手術と呼んでいます。これがPendleでやっている最も基礎的なことです。
要するに、すぐ上の段落の2:イールドの持つトークンは上述の通り、イールドがトークン内部についてきます。イールド(年利)はそのトークンの価値上昇によってリアライズされます。
つまり、1つのトークンにおいては、イールドの分とイールドではない、元本の分があると考えることができるわけです。
例えば、wstETHの場合はETHをステーキングしたことで、毎年3%の年利がついてきます(LSTの説明を抜いて、簡単に言えば)
この中で、ETHがまずあり、それと別で3%のイールドの部分があります。と考えることができるわけです
こちらの小段落のSYと書いてありますが、具体的に何かといえば、そのwstETHをPendleで使えるようにするために、Pendleが再発行したあとのレシート、領収書のようなものです。しかしレシートと領収書と違って、これはトークンであり、もともとのトークンと同じ価値が あります。
また意味不明なアルファベットかよと言われたらたしかにそうですが、アルファベットはここまでです(おそらく笑)
SYはPendleで利用できるように、大元となるトークンを再発行したものと説明しました。なんで分けるかといえば、Pendleのマーケットにおいてはイールドと元本の分離をするために必ず必要なステップだからです。
下記の図を御覧ください。
まずUnderlying assetは英語として覚えたほうがいいと思います、大元となるトークンのことですね。それをPendleに利用できるようにして(SY=Underlying)、2つの別々のものに分けています。それぞれYTとPTです
YTはその大本のトークンの不安定なイールド部分+ポイント部分をのみ代表します。
PTは大元のトークンからYTを除いた元本をのみ代表します。
もっとわかりやすく言えば、wstETHの例で、
毎年もらえるイールド3~4%はもちろんYTの部分に該当しますし、それを除いた部分はステーキングしたご自身の原資=元本に該当します、これはPTです。
PTは大元のトークン - YTなので、YTを需要が高ければ高いほど、PTの値段は下がります、つまり:値引きでトークンを買ってるのと実質一緒です。
YTはPTの値段によって価格が推移し、元本部分はPTで分離されているので、YTを持たない人よりも低い原資でイールドの部分をのみ狙うことができるから。
イールド分離その3・だからなに?
上記の段落を読んでイマイチな方は必ず下記を熟読してください、もうすでに理解した方は下記を飛ばして結構です。
これを聞くと、原資と年利部分を分けたことで結局何ができるのって言う疑問にたどり着くと思いますが、生活での実例を使って説明します。
自分のことをまず地主と思ってください、地主なので、土地を他人に借りて、年利がほしいです
しかし、年利は不安定な不動産(毎年の不動産市場に左右されるため)の年利を安定して、ご自身の高い生活水準を維持したいと考えるとする。
そうなると何ができるかといえば、不動産の管理会社に行って、毎年年利8%を保障してくれれば、もうあなた達(管理会社)がそれ以上どれぐらい稼げても管理会社の利益にしていいよと言えるわけです。
この例の中で、ご自身=地主の場合は、他人に不確定のイールドを渡し、自分は確定したイールドを得られます。
管理会社:イールドはこれからの不動産市場の需要の暴騰により、絶対に8%をはるかに超えられると思っており、この例の中の地主から不動産を託されれば託されるほど、儲かる。
地主:更にイールドが高騰するかもしれませんが、でも今の生活水準は所持している不動産に対して8%があれば非常に満足できる、更にイールドが下がって、5%になる可能性もあると見ているため、不動産会社の倒産リスクを唯一のリスクとして受け入れて、安定した利回り収入で暮らしていく。
すでに気づいている方もいると思いますが、なんの話をしているかといえば、PTとYTですね。
管理会社は不確定イールドを自分の計算上で買っていて、不動産市場の需要の高騰にかけていて、高騰すればするほど、儲けが大きくなります。つまりよりリスクを取っているYTにしています、地主はもう定年退職したいので、管理も面倒なため、毎年8%あれば満足するPTを選択しています。
イールド分離その4・満期
上記の不動産の例でも、死ぬまでずっと不動産に管理を任すわけではなく、だいたい10年〜30年契約をすることが普通と思います。つまり、契約の満期があるということですね。
Pendleにおいても同じく、PTとYTの市場に満期があります。この期間になれば、期間が満了し、YTの人は不確定なイールドを実質レバかけて、損益が決算されて、PTの人は安定した利回りを得られます。
大体の説明はこれまででもう終わりな場合が多いが、実際のマーケットで見てみて、理解を深める必要があると思います。
下記のスクショはPendleのSonicチェーンにあるAAVEのUSDCマーケットのスクショになります。ここのイールドトークンは$aUSDCです
単純にaUSDCを所持すると、もらえるものは
:Sonicのエアドロ+AAVEで金を貸し出している収益(Lending イールド)
になります
PendleのPTにした場合は何ができるかといえば、
A:仮に1万ドルをいれるます
B:すると10385枚のPTを貰えることができます、投入資金よりも385ドル多くあります
C:マーケットの満期
つまり、1万ドルを入れると、現在の年利である10%が定まって(緑色のチャート)、そのかわりSonicのエアドロとLendingイールドの不確定さでいちいち悩む必要がありません。
必ず385ドルだけが儲かります。
これのROIは一番左下にもあるが、3.8%とありますが、これはマーケットの満期が144日のためです。年利換算するとしっかり緑色のチャートで示されている10.26%であることがわかります。
どう利確するのかといえば、満期までPTを持ち、それをもともとのトークンであるaUSDCに引き換えることができます。また、いつでも市場値で一定の手数料でスワップすることもできます。
YTは満期までに毎日イールドをもらうことができますが、そのイールドは不確定であると何度も説明をしています。具体的に見ていきましょう
A:PTと同様、1万ドルをいれるとする
B: するとなんと25万近くのYT-aUSDCをもらうことができます。
このBの部分は何かといえば、1万ドルで購入できるイールドの分です。
換言すれば、1万ドルをしか持っていないのに、25万ドルのaUSDCのイールド+25万ドルのaUSDCが該当するSonicのエアドロポイントをもらうことができます。
Sonicのエアドロが特段に美味しくて、市場予測の倍になれば、1万ドルしか持っていない人がクジラ級の収益を得ることが可能になります。逆に仮にSonicがエアドロをして、極端な例ですが、なんの価値もないNFTをポイント所持者に配ってたら、イールドはゼロなわけです。その場合は損します。
しかしどれぐらい損するのでしょうか?
それはCとDで計算できます。
Cの緑色の線は何によって左右されるかといえば、PTとYTの取引です。PTを買う人が多くなれば多くなるほど、安定収益の需要が高まることを意味します。みんなが安定収益を欲しがると、安定収益はもちろんのこと、下がります。
みんながリスクオンの状態になって、イールドをほしいほしいといっていると、もちろんのこと、安定収益は上がります。
要するに、Cは今の市場の安定収益であるPTとイールドロング勢であるYTの双方の受給均衡点のチャートです。一番上の光ってる 10.26%の数字は現時点の均衡点、YTの買値、PTの定まった年利のことを意味します。これをImplied yield(市場推測イールド)と呼びます。
そして、Dは今現時点ですでに手にできる収益、つまりこの特定のマーケットでは、AAVEのLending収益です。これも不安定な収益で、Sonicチェーンにおいて、金借りたい人の多さ、少なさで影響されます。
ここまで読むとわかる通り、CはYTの買い値で、DはYT毎日取れる収益のことなので、C-D=YTの実際のコストと言うことになります!
更に言えば、C-Dで必ず損すると一見見えますが、大量の人はYTを買っています、なぜかといえば、このチャートに表示されていない、Sonicのエアドロ収益があります。エアドロのイールドはSonicのトークン価値、Sonicのエアドロの量によって左右されます、大まかに計算は可能ですが、実際知る人はいません、それが織り込まれて、実際の金で買われ、チャートに反映すれば下記のようになります。
ちょっと簡略化しすぎる点はあるが:現時点において、SonicのエアドロはYT勢から見れば、少なくともC-D=2%以上の年利は出るだろうと予測されるといってもいいわけです。
Sonicのエアドロが2%しかないなんてありえない、と思えば、YTを買ってSonicのエアドロをロングすればいいです。それで実際Sonicのエアドロが2%を超えれば、あなたは買っただけ得します。
つまり、YTを購入したいのであれば、おおよその計算をしたほうがいいということになりますが、必要とする数値は以下です
エアドロされるトークンの価値:(特定のトークンのFDVのうちのエアドロ分)
ポイントの総量(Total point supply)
自分がYTを買ったときで、最終日までに もらえるポイントの量がポイント総量において占める割合
この3つの数値さえあれば、計算をできます、ここの計算でだいたいのPJ は2,3点目がわかるのですが、1点目がわからないことが多いです。なにせよ、エアドロの量はチーム側が決定し、トークンのFDVは市場が決定するものですから。
しかし、大まかな計算はできるはずで、計算の予測が他人よりも正確なのであれば、より高い収益を得られます。
すべての計算はChatGPTなどで可能ですので、わからないことあれば私の書いた別のより具体的なYTの記事やTwitter上で@PendleInterの計算をご覧いただければと思います(NFA、間違ってる可能性もあります)
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