Tアセット(tAsset)という新概念を打ち出し、オンチェーンの分散したETHを主にする資産のイールドを統合することを可能にするもの、メインに低リスク、他のETH系LSTよりも高イールドを打ち出しています。
彼らのアイデアはバイナンス、MiranaなどのVCから評価され、18M をシードラウンドにおいて調達をしています。Treehouseは2022年ではデータ分析をメインの業務としていましたが、24年あたりからETHなどのネイティブ収益をメインの発展路線にした。路線転換したとは言え、データ分析の才能をも活かし、クリプト市場においての参考利率(基礎利率)をも作りあげようとしています。
米ドルでは国債のように、ETHにはPoS収益があり、それがETHにおいてのノーリスクイールド=risk free rateと呼ばれます。
"Ethereum’s Proof-of-Stake (PoS) yield is a solid pick for an ETH “risk-free” rate. "(Treehouse blogより)
→Treehouseでは標準化した(広く使われる)ETHのノーリスクイールドを立ち上げることを現段階のメインの目標にしています。
下記の図は現時点のUSDCを借りる時の金利になります。Spark, Compound, Aaveの3つの大手だけをとってもこれぐらいの差があり、一般の人にとってはどこで一番お得に金を借りることができるかが不明な状況になっています。同じことは煩雑なオンチェーンイールド市場にも言えます。(TreehouseはETH のPoSイールドに注目しています)
→Treehouseはオンチェーンのアビトラ(Looping)を使い、このようなイールド差とETH の収益差(Native yield)との差を縮めようともしています。
これからの段落で具体的なストラテジーを紹介していきますが、まずは登録の仕方を紹介します。上記のサイトを通し登録ができて、リファブーストを受けることができます。リンクをアクセスしてウォレットでサインをするのみ。
DepositというところでETH をデポすると彼らのポイントを掘り始めることができます。年利はLidoのイールドと同じぐらいかそれが上回ることがほぼ保証されています。
詳しくはこれからの段落でカバーしますのでぜひ読み進めてください。
これまで述べてきた問題点に付いては普通にこの界隈にいれば身をもって感じることで、特に私にとって感触深かったのはETHのLSTレートの違いです。先述のようにETHはステーキングイールドがノーリスクイールドですが、それをさらに一歩踏み込んで、全自動でイールドを提供するLSTを利用する人が多いです。
しかしLSTの提供してくれるところは、(Lidoがメイン)は時々Lendingマーケットとの間で金利の差が発生します。それからアビトラのチャンスがもちろんのこと生まれるわけですが、これまででは個人レベや小規模でやられてきたことを一つの大型PJが直接アビトラをし、それによって生まれる利益をTアセットでユーザーに還元することを商品化しようとしているのがこのTreehouseです。それの商品名は $tETH (tAsset)。
個人のレベルでこれぐらいのことをやったところで、利率市場の利率差を少しながら調整をすることはできるかもしれませんが、利率差の幅を狭め、それを統合することは難しいです、しかしこのような専門的なアビトラをサービス化し、莫大なTVLを使ってそれを実行すると、市場のイールド差を調整し、まとまった利率を利用したい人に提供することが可能になります。
つまりTreehouseはもう1個のLSTやLRTの提供者というよりも、LSTとLendingマーケットの貸し金利差を縮めてくれるインフラ+LSTの提供者と考えてもいいわけです。
@pendleintern がツイッターで出しているこれは一番分かりやすいものと思います、これ以上に詳しく知る必要もそれほどないと考えますので、これを使って説明していきます。
これまで述べてきたようにtETHは2つのイールドがあり、ネイティブのステーキングイールド(Base yieldと呼ばれます)とETH系LSTのアビトライールド(Incremental yield)になります。Base yieldはLidoとはとググればわかる話なので省略します
このアビトライールドは具体的にどうアビトラをしているのかというと、DefiにおいてはETH を借りるコスト+ETH のステーキングイールドがあり、借りるコストがステーキングイールドよりもさらに低いと大量の資金を使って、ETH を借りて、それをさらにステーキングをし、借りるコストを返せば残りが利益になるわけです。下記の図はそれを表しています。
下記の図をも用いて説明すると、Incremental yieldというセクションの左上が起点になります。
1、まずユーザーはETH やwstETHをTreehouseにデポ(レシートトークンを代わりにもらう)
2、デポされたものはAaveに(Treehouse を通して)デポ
3、デポされたもののBorrow APYなどの情報をみて、Treehouseが損しないと判断されたら、ETH を貸し出し、さらにステーキングをする。そして全く同じプロセスを繰り返す。
これによって、最低でもEthのベースイールドはもらえるわけで、プラスアルファにレバがかかったイールドをもらうことができます。
現時点はHealth rateが1.2程度まで攻めてLooping をしている資産が下記のようにあります。
wstETHと同様のLSTで、イールドは内蔵されています。毎日一度値段が上昇します。tETH/wstETHにおいて。
LSTなので、スワップ+償還=Redemption の二通りのやり方で大量売りによるtETH自体のDepegを防止しています。
スワップの場合は安いAMM(Curve)手数料を払えばすぐに引き出せます、私のよく使うJumperやCurveなどで瞬時でスワップできます。しかしスリッページなどはあります。
Normalの場合は大口向けで、200ETH以上からになり。大口のたたき売りがないようになっています。スリッページはありません。
現時点の流動性は下記通り、300M程度のプロトコルに対して、およそ4Mの即時引き出し流動性があります。特殊状況があれば対応は難しいが、一般の状況では対応できる程度になります。一般の人も流動性を自分自身のリスクで組むことができます。
1 tETH = 10 Nuts/day (ブーストなしの状態)
1 yt-tETH = 20 Nuts/day (ブーストなしの状態)
ここは独自ポイントのことをリスが食うNutsと呼んでいます、そしてユーザーをリスと例えています。基本的な倍率は上記の青色の箇所になります。これに加え色々ブーストがあり、そのブーストが基礎倍率に加算される感じです。
リファ踏んだ人と踏まれた人にそれぞれ5%のブーストが加算されますので、リファをふむことを推奨します。
下記の表のように所持資金によってブーストがあります(基礎倍率に上乗せして)
YT勢の人は自分のYTのNotional valueで計算されます。つまりYTを買った時のドルの価値ではなく、そのYTが意味する資本でカウントされます。
彼らの独自NFT を持つとそれだけでも何かありそうですが、さらに自分の原資にブーストがかかる状態になります。
LPは基本ポイントが倍になります。ここで書かれていませんが、PendleのYT勢も倍になります。
・ハイリスク、最大70〜90%が損します。(プロトコルが健全だとしても)
・チームはトークンの発行を明言していません。
Pendleにおいてもマーケットが開通され、先述の通り、YTとLPには2xのNutsブーストがあります。
YTは31 ytETHを取得すれば31*2*10=1日620 Nutsという計算になります。最大90%以上損することになります。通常のtETHは非常事態ない限り原資は全部戻ってきます。
現時点のTVL、既に配布済みのポイントなどは全部公開されています。
TVLは116kのETH(約200Mドル)、既に配布済みのNutsは550Mになります。
・ポイントの総数
Pendleにおいての満期は残り70日なので、基本70〜100日程度、PendleのYT計算のため、基本満期の75日で計算をします。ブーストの分はPendleが2倍、その他諸々色々ありますが、2倍で計算をします
=180〜250M のNutsという数値がわかります。
今の550M にこれを追加すると満期後、エアドロまでのNuts 総数が750M〜800M Nutsということがわかります。
非常に大まかですが、まあ大体これぐらいと思います。
・YTで毎日もらえる量
前の段落ではこの記事を出した当初のデータになります、現在(25年3月)ではYTが安くなり、その分買える量が増えます。1ETH を入れると73枚もらえると計算すると
まずブーストは
・PendleのLP、YTは自動で2倍ブースト
・持つ量が5ETH 以上なので、追加で1.8倍ブースト
毎日のもらえるNutsの量は;
さらに満期の75をかけると最終もらえるNutsの量は208,000ということになります。
・Nuts valuation
よくYTの価値、ポイントの価値と聞かれますが、もちろん価値をわかっていればもう全資産をそこに突っ込みますが答えられませんが、予測はできます。予測の計算も簡単です、自分の所持ポイントの割合を計算し、FDVを並べたらもうポイントのおおよその価値が出ます。自分でやる必要もなく、計算に必要なデータをAIに投げれば算出が簡単にできます。
例えば下記が私の投げたPromptです。
するとこのように綺麗に表にしてくれます(750M の場合をも含めたら長くなるため、保守的に800M ポイントの場合をのみ表示させました)。
ポイントがちょっとインフレして、エアドロも5%のみで、昨日ローンチしたBedrock レベルのFDVなら、2600ドルということになり、2600ドル回収になります。
これにYTのコストをマイナスしたら純利益になります。
現実的で、楽観的になりすぎず、400M で8%エアドロとした場合、8300ドルの収益ということになります。
最近で新規追加された機能として、アプリ内でできるミニゲームがあります!
参加できる人:TreehouseのNFT の所持者、0.1tETH以上所持している人。
参加するには、所持しているNutsをゲーム通貨であるCreditsに変えて、そのCreditsで木を揺らすことができます。木から落ちたアイテムが同じの場合は参加用のCreditの3倍をもらえる。
500回やれば将来的に有用性のあるアイテムを解除できます。まず50Nutsを変えて、小さいところから始めることを推奨します。
ここのMarket placeで参加用のCreditsを購入できて、Playで回数を選定できます。現時点5000回をやることで一番ランク上のものをもらうことができます。
ゲームなので、ご自身で色々触ってみてください!ルールも特に複雑なわけではありません。
https://dune.com/treehouseprotocol/treehousefi
300Mと中規模レベのプロトコルになります。大体のプロトコルはここまでが長く、これから一気にトップする勢いにあります。
https://www.treehouse.finance/#dor-section
ブーストの算出が少々難しいが、現時点のTVLのETHの数は約10万枚ETH になります。
アプデ:既にポイントの総数を出しています、YT計算の段落で計算済みで、現時点は550M 、満期までだと800M ぐらい
https://magiceden.io/collections/ethereum/0x5816c699f66592179A227C5C2FF8486243962951
先述のNFTはここで発売されています。持つとブースト加算 100%+エアドロの可能性。NFTの期待値予測はインサイダー情報ないと完全に無駄なのでこの値段が安いかどうかは評価できませんが、ポイントの付与分にはスイートスポットがあり、YTや資金をさらに入れるよりもこっちを買って100%のブーストをもらった方がいいとなる値があります。
このブーストが100%で値段は0.32程度なので、例えば0.4tETH以上のポジションを持ってて、さらにそれを倍に拡大したいのであれば、さらに0.4tETHを購入する必要がありますが、仮にこのNFTを買うと、確かに最終的にゼロになるかもしれませんが、ポイントを倍にするために必要な資本は安くなります。(しかし原資に保証はありません。)
流動性を追加するために作られたと思われるVault。2x のNuts
・cmETHをMantleチェーンにおいてデポが可能
・ARBにtETHをブリッジすることも上記のリンクより可能、そのままスワップでARBチェーンよりNutsを稼ぐことも可能。
tETHはもちろんETH とペッグをしているものになりますので、そちらのDepeg、つまり大量の売り圧によりペッグが外れることをリスク考慮に入れなければなりません。しかし仮にDepegが発生した時に、tETHを追加購入する保険資金があります。(こちらの詳細の金額はWPには明確に表記されていませんし、現時点公開する予定がないそうです。)
先述の通り、wstETHを担保として、ETH を貸し出し、さらにステーキングをして、利差で収益をうむところなので、担保の価値がETH に対してDepegをして下がった場合、一気に清算されるリスクがあります。Defi においては大体過度担保なので、過度担保分が全部一気に飛びます。いわゆる「Looping」によるリスクです。下記の図 wstETH/ETHになりますが、ETH に対して徐々に値段上昇をして、イールドを蓄積していることがわかりますが、22年の6月でテラールナショックでDepeg をしています。もしTreehouseはここより前でこれまで述べてきたような貸して、さらに借りるのようなLoopingをやっていればここでやられた可能性があります。
これの対策のために随時の観測と、自動で債務返済の仕組みを取り組んでいますが、早く逃げられるかというのは疑問でUTCす。しかし下記の図からもわかる通り、wstETHが死ぬのは市場自体が本当にやばい状況になっている時です。
AAVEでLooping をしているが、AAVEの利率はETH の需要で変わります、一気にETH を借りる人が増えてしまえば、(例えば貸し出し用のETHのうち、90%が利用されている状況)借りるためのコストが暴騰します、つまりコストが暴騰します。基本これに対策するためには債務返還、利率の下落するまでには基本wstETHのままで何をもしないことを打ち出しています。(つまりBaseイールドだけで、基本Lido のイールドとイコールすることになります)
tETH: 0xD11c452fc99cF405034ee446803b6F6c1F6d5ED8
・免責事項 その他の情報
当ブログサイトは一般的な情報を提供するものであり、投資アドバイスや個別の推奨事項ではありません。利用者は自己の判断とリスクを考慮し、情報に基づいて行動する責任を負います。
仮想通貨には重大なリスクが伴います。価格の変動、市場の不安定性、規制の変更、および他の要因により、投資家は資金の一部またはすべてを失う可能性があります。当サイトの情報は、将来の結果や利益を保証するものではありません。
当ブログサイトの情報に基づいて生じた損害や不利益について、情報提供者は一切の責任を負いません。利用者は自己のリスクを十分に理解し、投資判断を行う責任を負います。当サービスは一般的な性質の情報提供のみを目的としており、利用者の個別の状況や目的に応じた助言は含まれていません。
少しわかりづらい表記ですが、彼らのデータや資産などを統合して、出した非中央集権のETH のステーキング標準レート。英語ではDecentralized Offered Ratesといって、頭文字をとっています。Treehouseはこれを揶揄して、ドアレートとも呼んでいます。
例えばアメリカでは家のローンを組む時には必ずノーリスクレートを参考し、それに上乗せして一般人に貸すように、Defiにおいてもこのサービスは不可欠とTreehouseは考え、自分のところの資産、データを分析をするペナリストなどの人でこのレートを出しています。
すぐ上の段落でtETHのメカニズムを簡単に説明しましたが、それを踏まえた上、tETHのイールドが限りなくLido のイールドと近い場合、それはLending マーケットのアビトラが最大限に利用されているDefiマーケットを示すことになります。
現在このDORは開発段階中で、実際に広く使われていませんが、Treehouseは一般のマーケットによくある利率スワップをこのDORを用いてWEB3でもETH をはじめとするマーケットにおいて開発したいと思っているそうです(これまでではそれが難しかったのは、定まった参考イールドなかったから)
さらにここはAAVEのイールドをアビトラすることでイールドを安定して、参考イールドを形成することを手助けていることなので、ここのレートは他のLending マーケットの参考レートにされる可能性もあります。これが営利可能になれば、具体的にどうTreehouse エコシステムに還元されるかも気になります。
With this, Treehouse has come up with a simple strategy for the ETH market: borrowing Ethereum at a lower rate (akin to buying apples at a low price) and then staking it to earn a higher return (selling those apples at a higher price, but safely).
The even better news is that utilizing this strategy influences interest rates on lending platforms, effectively converging these rates towards the market clearing staking rate, the theoretical “risk-free” rate.
As a user, one just needs to hold tETH to participate in Treehouse’s push towards ETH market convergence. By doing so, you’re helping provide the needed capital to keep interest rates across multiple platforms efficient. More on that in our upcoming blog, where we’ll dive into the mechanisms of how tETH works!
How does tETH fit into all this? tETH reflects the performance and yield of staked assets such as Ethereum. When the yield of tETH closely reflects the PoS yield, it is an indicator that the ETH borrowing and lending market is efficient. Additionally, holders of tETH help secure the cryptoeconomic security of the Treehouse AVS, potentially earning them more rewards!
Over 500 subscribers