Senspace
僕はKasper。生まれはニュージャージーなんだけど、ほとんどの時間をLAとか東京みたいな大都市を行ったり来たりして過ごしてきたんだ。そういう街での経験が、自分でもまだ気づいてないくらいに、僕を作ってる気がするよ。
昔から「動くこと」そのものに惹かれてて、動きの中で世界を整理したり、自分自身とつながったりしてる感じ。自転車で街を走り回ったり、スケボーでクルージングしたり、イヤホンしながら歩いたり……あのリズムが最高に気持ちよくて、自由を感じるんだよね。
自転車に乗るのは、僕にとってほんと特別なんだ。風がビューッと横切る感覚って、まるで完璧な映画のシーンみたいでさ。最高のサントラが流れてる映画の主人公になった気分になる。でも、そういう映画っぽい瞬間がどれだけ好きでも、ふとスピードを落としたときに「本当の自分って何だろう?」とか「自分の居場所ってどこなんだろう?」って考えちゃうことがあるんだよね。
だからこそ、「外に出て、内を見つめる」っていうのが大事だと思ってる。
ここで言う「外に出る」って、ただ自然に触れるとかだけじゃなくて、普段のルーティンを抜け出して、自分を振り返る時間を持つってこと。周りにあるものに気づいて、それが自分の中でどう響いてくるのかを感じる。僕にとっては、静かな公園まで自転車で行ったり、人通りの少ない通りをスケボーでクルージングしたり、東京のにぎやかな街をあてもなく歩き回ったりするのが、それだよ。
小さなものの美しさに気づくこと――たとえば、木漏れ日とか、タイヤが路面をこする音とか、「自分たちはもっと大きな何かの一部なんだ」っていう静かな気づきとか、そういうのが大切だと思う。
特に印象に残ってるのは、夕方の多摩川沿いを走ったときのこと。あの日は「自分の進んでる道って合ってるのかな」って迷ってて。夕暮れのやわらかい光が木々の間から差し込んで、ペダルを踏むと風が顔に当たる。川辺で遊んでる子どもたちの笑い声が聞こえてきて、なんだか「理由なんかなくても笑えてたあの頃」を思い出したんだ。で、小さな橋でひと息ついたとき、探してた答えは外じゃなくて、もともと自分の中にあったんだって気づいたんだよね。静かな瞬間が訪れれば、それがちゃんと顔を出してくれるんだなって。
The Paradox of Connection: Part 1では、Renが僕らのデジタル時代を理解するための土台を示してくれた。いつでもどこでも繋がってるはずなのに、逆に孤独を感じる人が多いっていう現状——キュレーションされた投稿や通知、注目を追いかける終わりなきサイクルに囚われてるような気分だ、って話だね。東京でクリエイティブなコミュニティに囲まれてるはずの僕も、そのサイクルにハマってると感じることがあるよ。
Part 2 of The Paradox of Connectionでは、Ryomaが本物らしさとテクノロジーへの向き合い方次第で、未来がどう変わるかってことを掘り下げてくれた。テクノロジーで繋がりが薄まるんじゃなくて、むしろ人間関係を深める手助けになる世界——気が散る原因じゃなくて、本当に意味のある繋がりのための道具として活躍するような未来をイメージしてたよね。
そして今回のPart 3では、もっと内面に目を向けたいと思ってる。ノイズの真ん中で、自分はどうやって自分らしさを見つければいいんだろう? どうやって「自分」を取り戻して、周りの世界や人たちとちゃんと繋がることができるんだろう?
「Go Outside, Look Inside」が生き方の基本になった世界を想像してみて。そこでは、自分をちゃんと理解してるからこそ、意識的に行動できるし、人との繋がりもより深くなる。外からの評価を気にするんじゃなくて、本当の自分でいることを大事にして、その素直さが信頼や思いやりを育んでくれるんだよね。
テクノロジーは気を散らすものじゃなくて、ちゃんと意味のある繋がりを作るためのツールになって、人とシェアしたい本当の瞬間を届けてくれる。共通の価値観をもったコミュニティが広がって、クリエイティブさやコラボ、成長を一緒に楽しめる環境ができる。みんな、日常のちょっとした美しさに気づくようになるんだ。たとえば、太陽のあたたかさとか、誰かの笑い声とか、夜の静けさとか。そういう小さな幸せを取り戻すことで、世界全体が少しスローダウンして、量より質を大事にし、考える時間が増えるから、心の強さも育つ。
自然やお互いとの繋がりを取り戻して、マインドフルネスと優しさが根っこにある文化ができあがる。そこから、いい影響がどんどん広がっていくんだ。この未来では、ただ「繋がる」んじゃなくて、本当に「居場所を感じる」ようになる。いわば、「Connection Paradox」は解決されるだけじゃなくて、新しい形に生まれ変わるんだよ。
「Go Outside, Look Inside」が、その答えになると僕は思ってる。ここで言う「外に出る」って、ただスマホやSNSから離れて現実世界に逃げ込むって意味じゃなくて、「何がリアルか」をもう一回感じるための行動なんだ。日常の小さなことに自分の心がどう反応するか、その瞬間を逃さないようにするってこと。自分を深く知れば知るほど、人との繋がりも強くなるんじゃないかって。
本当の「繋がり」って、画面越しでは生まれない。誰かと笑い合ったり、ちょっと勇気を出して本音を話したり、「ああ、今自分はちゃんと見てもらってるんだ」って実感できる静かな瞬間にこそ生まれる。でも、そういう瞬間を味わうためには、まず自分が自分をわかってないといけない。自分が何を大事にして、何にビビって、何に喜びを感じるのか。だからこそ、「外に出る」だけじゃなくて「内を見つめる」ことも同じくらい大事だと思う。
僕たちが作ってるSenspaceでは、この考え方が根っこにある。ここでは、パフォーマンスや見せかけじゃなくて、真の自分を出せる場所を目指してるんだ。浅い関わりじゃなくて深い繋がり。短い注目じゃなくて、共通の目的を共有するような場所にしたい。
「Go Outside, Look Inside」は、僕だけのストーリーじゃなくて、みんなへの招待状みたいなもの。ちょっと立ち止まって、外の世界をちゃんと見てみようって。そして、小さな幸せを感じる力を取り戻そうっていうメッセージなんだ。外の世界と自分が自然に調和する生き方を見つけるっていうか。
もちろん、その旅は簡単じゃないし、答えがすぐ手に入るわけでもない。でも、一歩ずつ歩き出してみる。自転車に乗ってみる。スケボーで流してみる。ふと立ち止まって考えてみる。そういう積み重ねが、リアルに近づく道だと思うんだ。
だから、まずは外に出てみよう。風を感じてみよう。そこで、世界が自分に何かを思い出させてくれるはず。そして、内を見つめよう。その気づきが、少しずつ自分の周りとの関係を変えていくんだ。