こんにちは、TuringJapanです。
ドミノピザが何やら大変なことになっているようです。 Lサイズのピザ一枚(プレーンだけらしいが)を頼むと、Mサイズが一枚無料というあまりにもむちゃぶりなキャンペーンが大変な人気を呼んでいるそうです。 しかし、店舗で働いている従業員は殺到する注文をさばききれず、疲弊しているというニュースが出ています。 ピザはすべてがオートメーションではなく、用意されたピザ生地に、手作業でトッピングを追加していく方法だと思うのですが、店舗に配置する人員にも限りがあるでしょうから、急な需要増加には対応が困難になるでしょう。 その上、配達もしなければなりません。なるべく早く届けなければならないので、交通違反や事故が多発するでしょう。
「資本論」の著者、カール・マルクスによれば、人間は「類的存在」だと言います。 要は「食べる、寝る、排泄する」。 これは人間にとって当たり前のことですが、利益を追求しようとすると、こういう生理的な事柄は無視されがちですよね。(アマゾンの工場では、作業員はトイレすらいけずにペットボトルで排尿していたそうな。) 仮にベンチャー企業のように、少人数で資本家と労働者の区別があいまいな時点では、睡眠不足でも自ら判断してこういう状況だからしょうがないとなります。 しかし、会社が大規模化すれば、社員の働きやすさも考えないといけなくなりますが、中には「俺は何日も徹夜出来たんだから、お前にもできる」「お前は経営者目線が足りない」などの無茶苦茶な意見を押し付けてくる社長もいます。(そもそも労働者と資本家の報酬体系が違うのに、経営目線もクソもあるかと思うのですが。)
居酒屋チェーンのワタミがいい例かもしれません。社員に不眠不休で会議に参加を強要して、自殺や過労死が起きてしまったわけですが、現在でも社会の経済的利益の為なら、末端の健康は後回しにされるケースが今でも許容されてしまっている現状があります。
結局、ドミノピザも同様に、資本家たちの限りない欲望が、労働者を苦しめることの最たる例ですね。 いいかげん、人間は「類的存在」だということに気づかないと、従業員の肉体的・精神的健康は損なわれ、いずれはその影響が社会に波及して、徐々に崩壊していくでしょう。(すでにそうなっているかもしれませんが。)
もちろん需要がどれだけ伸びるのかは、経営側もなかなか予測が難しいのかもしれません。 しかし、だからといって儲けの為に、従業員の職場環境を犠牲にしていいという理屈はまかり通らないのです。
大事なのは、持続可能な経営です。公正なルールの下で、従業員が安心して働ける環境づくりをしていくことが、今求められているのです。
追伸:マンションのポストに頻繁にドミノピザのビラが投函されているのですが、抗議の意味を込めて注文するのを止めることにしました。もっとこの抗議の輪が広がればいいと思います。
