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15-20年前は自分がアニメや漫画・アイドルなどのオタクであることは他人に公開することがはばかられていた。当時はアニメやゲーム・漫画・アイドルが好きだと言ったら、ほぼイコールでキモヲタのようなイメージを持たれていたのだ。音楽が好きであることはそこまででもなかった。むしろちょっとイケてた。だが今はどうだろう。アニメや漫画のオタクであることは堂々とみんな話しているし。現在ではアイドルが好きであることはなんなら一つのステータスとしてすら機能している。韓国アイドルのXXが好きで、真似してダンスを踊っていたり、それをインターネットにアップロードして"イケてる感"すら出せるのだ。
なぜそうなったのかを今振り返ると次のような流れがあったのではないかと思う。
オタクであることがマイナスイメージだった
有名人やイケてる人が自分のイメージの"くずし"としてオタクであることをカミングアウトしはじめた
オタクであることが"イケてる"ことだと思われるようになった
Facebookが普及する前は実名や顔写真を公開するのは絶対にあり得ないとされてきた。実世界で何をされるか分からないし、メリットがなかったからだ。しかし、Facebookが出てきてから状況は変わった。Twitter上で実名と顔写真を公開し始めるビジネスアカウントが増え始めたのだ。現在ではそれはむしろ信用や安心としてすら機能している。
LINEが出てきた当初も、既読機能なんて全くメリットを感じなかった。なんで俺がメッセージを読んだかどうか公開されなければいけないのか、プレッシャーでしかない。しかし、今ではほとんどのメッセージングアプリで既読機能が付けられている。そして、今では我々にとってその機能は"普通"になってしまっているのである。
出会い系アプリも、昔はなんだか気持ちの悪いサービス・犯罪の香りがするサービスの一つだった。なんなら麻薬の密売サービスとかに結構近い存在だったように思う。しかし、今では何のネガティブイメージもなく多くの人が使ってるし、友達がそこに表示されていてもなんとも思わなくなってきている。
このような事例は多く存在している。Youtuberやプロゲーマー、コスプレイヤーもその例だし、価値観というのは常に変化しているのだ。
2018-19年あたりの話。確かにNFTは存在してたしOpenSeaもあったが多くの人たちは「こんなただの画像誰が買うんだよ」なんて思っていた。価値が認められていなかった。しかし、2022年ごろからのNFTブームによって価値が見直された。
ミームコインも同様だ。価値が認められたというよりは、それが「クリプトらしくて綺麗なアセット」という見方で見られるようになった。
DeBankによる資産公開のSNS
これはFacebookの歴史と少し被るが、自分のウォレットとその資産を公開するSNSがDeBankによって提供されている。DeBankがローンチした時には多くの人が登録していたが、今ではあまり使われなくなってしまっている。当時の自分としてはやっぱり資産額を公開するのは怖かったが、Facebookがやってきたことや前述の常識がアップデートされた歴史を知っているので「今は否定的だけど、将来意外と常識になるんじゃないの?」というスタンスだった。結論づけるにはまだ早いかもしれないが、今はあまり普及していないので失敗例として挙げておく。
まだ偏見が根強く存在しているが、今後認められていくものとして整形やタトゥーがあるように思う。昔に比べると有名人によるカミングアウトが増えつつあるし、周りの人を見ても「実はここいじってるんだよね」とあっけらかんとカミングアウトする人が増えてきたように思う。おそらく5-10年後には「なんなら整形してることがステータス」くらいになるかもしれない。
Youtubeにバキ童チャンネルがあり、人気を博していて多くの人が見たことがあるのではないだろうか。童貞であることはカミングアウトしづらいことの一つであるが、歴史を見るとそれがステータスだった時代またはそのような宗教も存在する。中世ヨーロッパでは童貞であることが誇りや品位として位置付けられていたのだ。このことを説明すると多くの人が「んー、まあそうなのかなあ」というリアクションをするが自分としては「絶対価値観逆転するよ今後」という確信すらある。そういうリアクションこそが確信を強化してくれる。
ぼっちや独身であることはネガティブイメージが強い。しかし、1人でも生きていけるということがステータスとして認められる時が来るかもしれない。むしろ、独身が増えてきた今の世の中こそ価値観が変わるタイミングである可能性が高い。
デブも同様だ。昔は太っていることが富の象徴として機能していた。現在では美の概念が非常に画一的になってきていたり、ルッキズムと呼ばれるように外見の重要度が増してきている世の中だからこそそのカウンターとして価値観が逆転する可能性がある。
ソーシャルトークンにも色々な種類があるが、例えばクリエイタートークンやコミュニティトークンのようなものだ。クリエイターが発行するトークンという概念はクリプトの中では昔から存在する。レギュレーションやボラティリティの観点から現在はあまり注目されていない領域だが、こういった分野こそNFTやミームコインのように価値観が変わる可能性を秘めている。
ERC1155領域もまだ大きく注目は集めていない。具体的にはトレーディングカードやゲームアイテムなどが想起される。トレーディングカードが流行する・価値が認められるのは個人的には合理的というか、クリプトを見ていたら「いつかバイラルするんじゃないかな」と考えることは何もおかしくない。
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