初めて作った短歌の連作です.短歌を始めて2ヶ月くらいの時に詠んだもので未熟な部分も多いですが,粗いところも含め当時ならではの歌だと思うので,ここに残します.
復習に囚われている僕だから【こくご一上】杖にし生きる
空にしたガラス瓶またかしげては少年は飲むラムネ色の空
花笑んだあなたの顔に辞書を引く笑むには咲くの意味があること
耳隴(じろう)でもきこえるだろう群れの中そのワイシャツは伸びやかに揺れ
夕焼けに受け入れられた君の瞳(め)にカメラをのぞく僕がいること
マフラーをまいた少女の黒髪はまろんでここに青春はある
二日後にまた来た叔父が「生前のオヤジは、」という僕は生なに?
まだ僕を好きな気がする徒夢(あだゆめ)は同じ場面でいつも途切れる
花びらがぴたり貼りつくアスファルト枝垂れ桜の遺影と憶う
狼の遠吠えは我が身を誇るものかそれとも悲しむものか
また君と年が離れる。同い年だった頃の記憶を胸に
車椅子冷えた夜長に佇んで蝉と一緒に死ねばよかった
せまり来る天体のごと舞い降りる雪の余韻を耳奥に聞く
春がまた記憶の君の角だけをけずり過ぎゆくお元気ですか
二種類の若いスーツが交差する終わりと始まり三月一日
あぁせまいひくい苦しい多い。ねぇ東京みんな酸素足りてる?
ださくなるまで会えないしかっこいい今もう少しあなたと居たい
浴室の明かりを少し暗くしてソプラノサックス目を閉じてきく
雨音が天使を通すその隙にフードをかぶりゴミ捨てに行く
一刹那(いっせつな)なだれ込むそのまばゆさに初めて朝に満天という
哀傷を越え残るのは、俺の球筋懐かしむアイツの言葉
電線が射抜く桜の花たちは瞬きしても流星だった
自分色に相手を染めておそろいの唯一無二だねドレスペイント
窓につくフィルムグレイン天然のレコードノイズ世界よ眠れ
この星で生きていくことへの主張全ての青を髪に溶かして

