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非中央集権化とProtocolのインタラクション

Dappsについて考える際にインタラクションの部分について日本語で話されることが少ないように感じてます。覚えてる方が少ないかもしれませんが2022年8月8日にTornado Cash🌪制裁が行われた際にCircle社によるUSDCの凍結、幾つかの有名なDeFi PJが一部アドレスのパブリックフロントエンドの利用をブロックするという事象が発生しました。FTXの崩壊以降、規制当局の動きは厳しくなっており改めて非中央集権化という面からプロトコルのインタラクションという部分を見つめ直すことがい必要になってきたと思います。本記事では3段階(細かくは6段階)に分け、各段階における特徴とユーザーエクスペリエンスへの影響を詳しく説明しています。最後まで読んでください!!

本記事は、Aave Chan Initiative創設者であるMarcZeller氏による投稿する許可を得た上で日本語に翻訳と編集したものです。記事が良いと思った方は元記事をcollectしてください(0.01ETH)。MarcZeller氏に感謝申し上げます。

Lens Accountを持っている方は本投稿をcollectしてください(0.5WMTIC)

元記事:

https://mirror.xyz/aavechan.eth/hNWUAVhVHoPTKORyZ6Th333uKdz1fBdFl-s-KsH-DDQ

MarcZeller氏の前記事を日本語翻訳したものですので是非読んでください。

https://mirror.xyz/0xlide.eth/zimR-EBjouWMD5Gtp4xhV46QXec5Mcg1RNP1FWQCJOI

以下、翻訳です。

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はじめに

分散型アプリケーション(dApps)は、オープンソースでパーミッションレスな性質がしばしば賞賛されますが、分散化がスペクトル上に存在することを忘れてはいけません。実際、プロトコルの基盤となるコードは分散化されているかもしれませんが、ユーザーがそれに接する方法は大きく異なることがあります。この記事では、分散型プロトコルのインタラクションにおけるレイヤと、それがユーザーエクスペリエンスと分散化へ与える影響について探ります。

プロトコルとアプリケーションの比較

多くのユーザーにとって、プロトコルとアプリケーションの使用経験は似ているように見えるかもしれませんが、プロトコルとアプリケーションを区別することは非常に重要です。プロトコルは、パブリックネットワーク上に配置されたスマートコントラクトで構成され、アプリケーションは、ユーザーがこれらのプロトコルと対話するためのインターフェースです。分散型プロトコルは、高度に中央集権化されたアプリケーションを持つことができます。

ユーザーがプロトコルと対話する方法は、非中央集権化の重要な側面です。この記事では、プロトコルのインタラクションの3段階(細かくは7段階)に分け、各段階における特徴とユーザーエクスペリエンスへの影響を説明します。

第一段階 Cypherpunkの理想

第一段階には、ウェブサイトもウォレットも存在せず、プライベートノードにリンクされたコードだけが存在し、ユーザーはプロトコルのスマートコントラクトと直接対話します。そのためプロトコルそのものと同様に検閲に強く、パーミッションレスで、分散化されています。ただしそれと引き換えに、多くの人々にとっては、非常に使いにくく、アクセスがしにくい選択肢になってしまっています。

Aavegotchiプロトコルのインタラクション
Aavegotchiプロトコルのインタラクション

第二段階 Walletとフロントエンド

第二段階は、Walletが活躍する場です。本段階からユーザーは、プロトコルとの直接的なやり取りよりも利便性を重視するようになり、分散化のメリットを失い始めます。

第二段階(Level.1) EtherscanとプライベートRPC

ユーザーはEtherscanやプライベートRPCのようなツールでプロトコルとの対話をします。この段階ではユーザは、Etherscanを信頼してコントラクトのデータを入手し、ウォレットを信頼しトランザクションを起こす必要があります。

第二段階(Level.2) ローカルフロントエンドと他人のコードの信頼性

ユーザはローカルフロントエンド(サードパーティに依存してないフロントエンド)を利用してプロトコルと対話をします。そのため、ユーザは他人のコードを信頼しなければならず、検閲への耐性を低下させてしまいます。

第二段階(Level.3) パブリックフロントエンド

ユーザーは、app.aave.comなどのパブリックフロントエンドにアクセスし、プロトコルと対話をします。Aaveのようにコードが完全にオープンソースであれば、検閲のメカニズムを実行することができますが、それは一部のプラットフォームに限られています。その為本段階では、ユーザーのIPアドレスが収集され、政府のデータベースと照合され、dAppsへのアクセスをブロックするために使用される可能性があります。

DeFi”lego”を使う際ユーザーの検閲耐性は、最も低い検閲耐性のコンポーネント(DeFi Protocol)と同じになってしまいます。

また、インタラクションの段階が上がるにつれ利便性の向上と引き換えにパーミッションレスと検閲耐性が徐々に失われていきます。

第三段階 CeDeFiとその他

第三段階はユーザが直接ではなく、プロキシによってプロトコルと対話をする場所です。本段階には、カストディアルサービス,パーミッションなプラットフォーム,KYCを必要とするプラットフォームなどが含まれます。そのため、分散型プロトコルの中核的な利点の多くが失われる可能性があります。

第三段階(Level.1) カストディアルサービスとパーミッションなプラットフォーム

ユーザは、セルシオのようなカストディアルサービスや、市民権や投資家認定などの資格に基づいて制限を課すパーミッションなプラットフォームを通じて、プロトコルと対話することができます。この段階では、基礎となるプロトコルの分散型やパーミッションレスの側面はほとんど関係なくなります。

第三段階(Level.2) 暗号資産サービス・プロバイダー(CASPs )

最上位に位置するCASPsは規制対象であり、ユーザの資金を預かり、政府に報告し、手数料を徴収し、アクセスに制限を加えることができる。このような場合では、分散型プロトコルは非常に遠い存在に感じられます。

最後に

読者の方は、前回の記事と今回の記事を踏まえプロトコル本体がどのような分散化の段階にあるのか、また、自身とプロトコルとのインタラクションがどの段階で実行しているのか評価することの重要性を認識できたと思います。

前回記事で解説した「第四段階 支配なきプロトコル」× 「 第一段階 Cypherpunkの理想 」だけが、真に分散化され、パーミッションレスで、検閲耐性があるのです。それ以外のすべてのインタラクションは、ブロックチェーンエコシステムの理念である3つの中核的価値 - 真の分散化、パーミッションレス、検閲耐性あり - のうち、少なくとも1つを妥協または放棄しています。

ブロックチェーン技術が成熟し、規制当局の監視が強まるにつれ、より多くのユーザーが第三段階で活動するようになり、第二段階と第三段階での取引がより規制されるようになってきています。ブロックチェーンコミュニティは、第三段階のソリューションの採用や第二段階での規制強化が、ブロックチェーンエコシステムを支える分散化、パーミッションレス、検閲耐性といった中核的な理念を損なわないよう、常に警戒する必要があります。また、第一段階における規制当局の動きは、ブロックチェーンコミュニティによって断固として拒否されるべきです。