CTO就任の際の経営からのオーダーはシンプルに「開発力をあげて欲しい」というものでした。さて、この「開発力」とは何でしょうか?技術の高度さを示す技術力?開発するシステムの質の高さ?単位時間あたりに開発できる量?どうもこれらで事業の成功確率が上がるとは思えません。 今回は「私たちが獲得すべき開発力」を定義することで、それを向上させるためのアクションや結果的に向上しているのか計測ができる状態にしたいと思います。 経営が開発力を求めるということは、経営の結果に影響を与えるはずです。そこで、入り口の経営戦略と出口の財務諸表と企業価値、2つの視点からアプローチしてみます。経営戦略 - コストリーダーシップ - から考える開発力経営戦略とは勝つためにどのように競争優位を生み出すかであり、ポーターの基本戦略に基づくとコストリーダーシップと差別化があります。 コストリーダーシップとは他社が追随できない低コストを実現することで、システムに関わる費用は大きく人件費とシステムインフラ費用に二分されます。 人件費については、例えば製造業でブルーワーカーが主となる場合はコスト優位性を出すために人件費の安い...