現在、ブロックチェーン上で提供されている金利は、そのほとんどが「今この瞬間の利回り」を示すものです。 たとえばETHのステーキングやレンディングで得られる利回りは、常に変動しており、将来の金利がどうなるかは事前には分かりません。 しかし金融の世界では、「1ヶ月後には年利○%、6ヶ月後には年利○%」といったように、先の利回りをある程度予測・前提にしたうえで商品が設計されるのが一般的です。 このような仕組みをオンチェーン上でも実現するためには、「期間ごとの利回りを示す信頼できる指標(ベンチマーク)」が必要です。 Treehouseが開発している DOR(Decentralized Offered Rate) は、そのような共通の金利の“ものさし”をブロックチェーン上で提供する仕組みです。 なぜ「ベンチマーク」が必要なのか?実世界では、LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)やSOFR(担保付き翌日物調達金利)のような「金利の基準」は、金融商品の中で使われています。実例を2つ挙げると 1.住宅ローン(変動金利型) たとえば、銀行で家を買うためのローンを組むとします。 このとき「今の...
kazumayu.ethJul 14