執筆を生業にすることの難しさは、多くの人々が話題にする事実である。執筆には多大な労力や技術が必要な上に、糧となるはずの既成メディアの衰退の影響も受けざるを得ない。ところが近年、執筆のマネタイズに多くの選択肢が生まれてきている。新たに出現したそんなマネタイズモデルについて、Web2.0の立役者が生み出したMedium、コロナ禍を転換点として成功例を生み出しつつあるSubstack、そしてWeb3の思想を体現する分散型執筆プラットフォームMirror、この3つのプラットフォームを通して見ていきたい。Mediumが生んだ執筆マネタイズムーブメントWeb1.0からWeb2.0へのパラダイムシフトは、Consumer Generated Media(CGM)と呼ばれるSNSやブログなどのサービスから始まった。そしてスマートフォンの登場がその変化を加速していく。スクリーンの上では、有益な情報から些細な日常の瑣末事まで、それこそありとあらゆる森羅万象が、テキストの形で綴られている。今日ではその変化は、わたしたちの日常の隅々にまで浸透している。 そんなWeb2.0の立役者の1人であるEvan C...