論文や研究データによる科学的データに基づいたキャリア支援を行う|幸せになるためのキャリア|2事業立ち上げ|国家資格キャリアコンサルタント| https://note.com/science0fcareer/ https://twitter.com/science0fcareer
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続編です。 「はたらく人の幸せに関する実証研究 結果報告書」(2021)という、パーソル総合研究所と慶應義塾大学の前野隆司教授の共同研究プロジェクトの報告書を読みました。以前紹介した「はたらく人の幸せに関する調査 結果報告書」(2020)がある一時点での調査なのに対し、今回は時間経過による変化を調査しています。
この研究は「働く個人」にも「企業」にも有用なデータが示されていますが、今回は「働く個人」目線で読んでみたいと思います。簡単に要約すると、
働くことを通じて幸せを感じているほど、仕事のパフォーマンスは高まり、ストレス状態は改善され、"働く上での幸せ"をより重視するようになる
ということが書かれています。
この研究では、948名に対し2回のWEBアンケート調査にて、働く幸せ実感とパフォーマンスに関するデータを集め、1回目と2回目の変化を分析しました。

実証研究に用いた尺度は、先行研究「はたらく人の幸せに関する実証研究 結果報告書」(2021)と同じく、「はたらく幸せ実感/不幸せ実感」「はたらく幸せ因子/不幸せ因子」です。


ここから結果ですが、この調査によって見えてきた事実はたくさんあります。正直、そのそれぞれを1つの記事としてご紹介したいくらい興味深い内容なのですが、ここではその中から5つに絞って紹介したいと思います。
分析の結果、はたらく幸せ実感やはたらく幸せ因子は、心理的ストレス反応や睡眠の質を良好にし、はたらく不幸せ実感やはたらく不幸せ因子は、悪化させるという因果関係があることが明らかになった。
はたらくことを通じて幸せを感じ、不幸せを感じなくなれば、個人のメンタルヘルスが向上することが確認できた。
働く幸せが増えれば、ストレスや睡眠の質が向上し、逆もまた然りということです。
さらに、別研究では “ストレスと睡眠にも関係がある” と言われています。つまり、「幸せ/不幸せ」「ストレス」「睡眠」はそれぞれが関係し合っているということが言えるのではないでしょうか。
もし、ストレス負荷が高いのであれば、ストレス自体を対処するするのではなく、「幸せ/不幸せ因子」や「睡眠」の改善を試みることの方が、場合によっては手軽かもしれません。また、職場環境が原因で不幸せ実感が高まっているけど、自分にはどうしようもできない場合、睡眠の質改善を試みるのもありかもしれませんね。
改善の選択肢が増えることにより、自分にあった改善ができるというのはありがたいです。
分析の結果、はたらく幸せ実感が高まると、幸せにはたらくことを重視するようになり、はたらく不幸せ実感が高まると、不幸せを回避することを重視しなくなるという因果関係が明らかになった。
まずははたらくことを通じて幸せを感じることで、幸せにはたらくべきという価値観が強くなることが示唆された。
幸せ実感が高まると、幸せに働くことを重視するようになる、ということですね。これは面白い結果で、幸せに働くことを重視するようになれば、自ずとさらに幸せ実感が高まる可能性が高いでしょうし、そうなると、
幸せが高まる → 幸せに働くことを重視するようになる → 幸せがさらに増える → 幸せに働くことをさらに重視するようになる → ・・・
のように、良いスパイラルができるということかもしれません。
つまり、幸せの高まりはどんどん加速していくということじゃないかなと思います。逆に、不幸せ実感が高まると不幸せを回避することを重視しなくなる、ということも言えるようなので、同様に不幸せ実感の高まりも加速しそうです。
幸せを感じる人はどんどん幸せになり、不幸せを感じている人はどんどん不幸せになっていくという事実、幸せを目指す上でかなり重要ですね。
今後加速度的に幸せになるかもしれないし、加速度的に不幸せになるかもしれないということであれば、今すぐに幸せ/不幸せを改善することの意味は大きそうです。これはまさに幸せにおける将来への自己投資であり、いわば投資における複利効果みたいなものかもしれませんね。
一般社員においては、はたらく幸せ実感が挑戦志向を高める効果および、挑戦志向がはたらく幸せ実感を高める効果があった。一方で、管理職においては、はたらく不幸せ実感が挑戦志向を低下させる効果があった。
これも面白い結果だと思います。一般社員が挑戦したくなるのは幸せな時で、管理職が挑戦したくなるのは不幸せではない時。普段、挑戦してみたいけどできてないと思っている一般社員の方は、幸せ実感をあげる努力をすればよく、一方で管理職の方は不幸せ実感を下げる努力をすると挑戦できるようになるということです。
挑戦するってとても難しいことですし、挑戦したいけどできない人は多いと思いますが、そんな方は参考にしてみてください。
女性においては幸福度の向上が、男性においては不幸度の低減がより重要であるという違いが示唆された。(個人パフォーマンス、プレゼンティーズム、組織パフォーマンス)
これも、パフォーマンスと幸福度の関係に男女差があるという面白い結果ですね。パフォーマンスに課題感があり、あげたいと思っている場合、女性であれば幸福度を上げる努力をし、男性であれば不幸度を下げる努力をすると効果的ということでしょう。
所属組織内で、周囲と個人のはたらく幸せ実感が相互に影響し合う波及効果が確認された。
所属組織内で、周囲と個人の不幸せ実感が相互に影響し合う波及効果が確認された。
幸せや不幸せは周りに波及するそうです。自身の幸せ実感や不幸せ実感の改善も重要ですが、幸せ実感が低い/不幸せ実感が高い組織に所属しているのであれば、組織を変えてみるのも選択肢の一つかもしれないですね。
ちなみにこれに関して別研究では、”個人が幸福であるかどうかは、その人のソーシャルネットワーク内の他の人々が幸福であるかどうかにも依存する” という結果も出ています。つまり働く環境だけではなく、どんな集まりでも、幸せや不幸せは波及します。確かにいつも幸せそうに笑ってる人の近くにいると自分も幸せな気分になりますよね。逆に下を向いてげっそりしてる人の近くにいると、自分もテンション下がりますよね。感覚的にもわかる気がしますが、科学的にも示されたということです。
ということで、この研究により様々な知見が得られてますが、 まとめると、
ストレスを低減し、睡眠の質を高めれば、幸福度は上がる
働く幸せを感じれば感じるほど、幸せに働くべきという価値観がより強くなる
一般社員は幸せ実感を高めれば、管理職は不幸せ実感を低下させれば、挑戦できる
女性は幸福度を高めれば、男性は不幸度を低下させれば、パフォーマンスが向上する
幸福度が高い組織で働くと自分も幸福になる
ということでした。前回も書きましたが、人それぞれ価値軸は異なりますので、こうすれば絶対に幸せになれるということではありません。が、統計的(n=948)な事実として、こうすれば幸せになれる可能性があるという結果なので、参考にしない手はないかなと思います。
この内容に興味をお持ちの方は、前回調査「はたらく人の幸せに関する調査 結果報告書」(2020)や、「はたらく人の幸せ/不幸せ診断」などを見てみると面白いかもしれません。
※前回調査「はたらく人の幸せに関する調査 結果報告書」(2020)に関する調査記事はこちら
※「はたらく人の幸せ/不幸せ診断」の私の診断結果はこちら
続編です。 「はたらく人の幸せに関する実証研究 結果報告書」(2021)という、パーソル総合研究所と慶應義塾大学の前野隆司教授の共同研究プロジェクトの報告書を読みました。以前紹介した「はたらく人の幸せに関する調査 結果報告書」(2020)がある一時点での調査なのに対し、今回は時間経過による変化を調査しています。
この研究は「働く個人」にも「企業」にも有用なデータが示されていますが、今回は「働く個人」目線で読んでみたいと思います。簡単に要約すると、
働くことを通じて幸せを感じているほど、仕事のパフォーマンスは高まり、ストレス状態は改善され、"働く上での幸せ"をより重視するようになる
ということが書かれています。
この研究では、948名に対し2回のWEBアンケート調査にて、働く幸せ実感とパフォーマンスに関するデータを集め、1回目と2回目の変化を分析しました。

実証研究に用いた尺度は、先行研究「はたらく人の幸せに関する実証研究 結果報告書」(2021)と同じく、「はたらく幸せ実感/不幸せ実感」「はたらく幸せ因子/不幸せ因子」です。


ここから結果ですが、この調査によって見えてきた事実はたくさんあります。正直、そのそれぞれを1つの記事としてご紹介したいくらい興味深い内容なのですが、ここではその中から5つに絞って紹介したいと思います。
分析の結果、はたらく幸せ実感やはたらく幸せ因子は、心理的ストレス反応や睡眠の質を良好にし、はたらく不幸せ実感やはたらく不幸せ因子は、悪化させるという因果関係があることが明らかになった。
はたらくことを通じて幸せを感じ、不幸せを感じなくなれば、個人のメンタルヘルスが向上することが確認できた。
働く幸せが増えれば、ストレスや睡眠の質が向上し、逆もまた然りということです。
さらに、別研究では “ストレスと睡眠にも関係がある” と言われています。つまり、「幸せ/不幸せ」「ストレス」「睡眠」はそれぞれが関係し合っているということが言えるのではないでしょうか。
もし、ストレス負荷が高いのであれば、ストレス自体を対処するするのではなく、「幸せ/不幸せ因子」や「睡眠」の改善を試みることの方が、場合によっては手軽かもしれません。また、職場環境が原因で不幸せ実感が高まっているけど、自分にはどうしようもできない場合、睡眠の質改善を試みるのもありかもしれませんね。
改善の選択肢が増えることにより、自分にあった改善ができるというのはありがたいです。
分析の結果、はたらく幸せ実感が高まると、幸せにはたらくことを重視するようになり、はたらく不幸せ実感が高まると、不幸せを回避することを重視しなくなるという因果関係が明らかになった。
まずははたらくことを通じて幸せを感じることで、幸せにはたらくべきという価値観が強くなることが示唆された。
幸せ実感が高まると、幸せに働くことを重視するようになる、ということですね。これは面白い結果で、幸せに働くことを重視するようになれば、自ずとさらに幸せ実感が高まる可能性が高いでしょうし、そうなると、
幸せが高まる → 幸せに働くことを重視するようになる → 幸せがさらに増える → 幸せに働くことをさらに重視するようになる → ・・・
のように、良いスパイラルができるということかもしれません。
つまり、幸せの高まりはどんどん加速していくということじゃないかなと思います。逆に、不幸せ実感が高まると不幸せを回避することを重視しなくなる、ということも言えるようなので、同様に不幸せ実感の高まりも加速しそうです。
幸せを感じる人はどんどん幸せになり、不幸せを感じている人はどんどん不幸せになっていくという事実、幸せを目指す上でかなり重要ですね。
今後加速度的に幸せになるかもしれないし、加速度的に不幸せになるかもしれないということであれば、今すぐに幸せ/不幸せを改善することの意味は大きそうです。これはまさに幸せにおける将来への自己投資であり、いわば投資における複利効果みたいなものかもしれませんね。
一般社員においては、はたらく幸せ実感が挑戦志向を高める効果および、挑戦志向がはたらく幸せ実感を高める効果があった。一方で、管理職においては、はたらく不幸せ実感が挑戦志向を低下させる効果があった。
これも面白い結果だと思います。一般社員が挑戦したくなるのは幸せな時で、管理職が挑戦したくなるのは不幸せではない時。普段、挑戦してみたいけどできてないと思っている一般社員の方は、幸せ実感をあげる努力をすればよく、一方で管理職の方は不幸せ実感を下げる努力をすると挑戦できるようになるということです。
挑戦するってとても難しいことですし、挑戦したいけどできない人は多いと思いますが、そんな方は参考にしてみてください。
女性においては幸福度の向上が、男性においては不幸度の低減がより重要であるという違いが示唆された。(個人パフォーマンス、プレゼンティーズム、組織パフォーマンス)
これも、パフォーマンスと幸福度の関係に男女差があるという面白い結果ですね。パフォーマンスに課題感があり、あげたいと思っている場合、女性であれば幸福度を上げる努力をし、男性であれば不幸度を下げる努力をすると効果的ということでしょう。
所属組織内で、周囲と個人のはたらく幸せ実感が相互に影響し合う波及効果が確認された。
所属組織内で、周囲と個人の不幸せ実感が相互に影響し合う波及効果が確認された。
幸せや不幸せは周りに波及するそうです。自身の幸せ実感や不幸せ実感の改善も重要ですが、幸せ実感が低い/不幸せ実感が高い組織に所属しているのであれば、組織を変えてみるのも選択肢の一つかもしれないですね。
ちなみにこれに関して別研究では、”個人が幸福であるかどうかは、その人のソーシャルネットワーク内の他の人々が幸福であるかどうかにも依存する” という結果も出ています。つまり働く環境だけではなく、どんな集まりでも、幸せや不幸せは波及します。確かにいつも幸せそうに笑ってる人の近くにいると自分も幸せな気分になりますよね。逆に下を向いてげっそりしてる人の近くにいると、自分もテンション下がりますよね。感覚的にもわかる気がしますが、科学的にも示されたということです。
ということで、この研究により様々な知見が得られてますが、 まとめると、
ストレスを低減し、睡眠の質を高めれば、幸福度は上がる
働く幸せを感じれば感じるほど、幸せに働くべきという価値観がより強くなる
一般社員は幸せ実感を高めれば、管理職は不幸せ実感を低下させれば、挑戦できる
女性は幸福度を高めれば、男性は不幸度を低下させれば、パフォーマンスが向上する
幸福度が高い組織で働くと自分も幸福になる
ということでした。前回も書きましたが、人それぞれ価値軸は異なりますので、こうすれば絶対に幸せになれるということではありません。が、統計的(n=948)な事実として、こうすれば幸せになれる可能性があるという結果なので、参考にしない手はないかなと思います。
この内容に興味をお持ちの方は、前回調査「はたらく人の幸せに関する調査 結果報告書」(2020)や、「はたらく人の幸せ/不幸せ診断」などを見てみると面白いかもしれません。
※前回調査「はたらく人の幸せに関する調査 結果報告書」(2020)に関する調査記事はこちら
※「はたらく人の幸せ/不幸せ診断」の私の診断結果はこちら
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