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現在、web3でワーカーを採用する際に、クレデンシャルとして機能しうるジャンルは、以下の5つがあると考えます。
・バウンティ系
・教育系
・レピュテーション系
・ソーシャルグラフ
・ハッカソン
もちろん、クレデンシャルは上記の5ジャンルだけでなく、様々な要素によって構成されるのは言うまでもありません。
今回の記事では、先程の5ジャンルの性質を整理しながら、特にコアメンバーの採用時に、どのジャンルが最も使われる(見られる)web3クレデンシャルになるのか考察してます。
特に、クレデンシャルの価値と情報量という2つの視点から、各ジャンルを整理します。
それでは、いきましょう。
そもそもクレデンシャル(Credentials)とは何なのでしょうか?
直訳すれば資格情報となりますが、クレデンシャルは現代社会では必要不可欠なもので、私たちの生活の中で至るところで活用されています。
例えば運転免許証は、自動車を運転する能力があることを証明します。大学の学位は教育レベルを証明しますし、政府発行のパスポートであれば国籍を証明し国家間の移動をする際に利用されます。
以下の記事から抜粋。
Verifiable Credentialsとは? -part.1
この記事では、上記のクレデンシャルの定義を引き継いで、web3クレデンシャルを個人のweb3の活動を表せる何らかの資格情報や性質を証明するものと定義します。
クレデンシャルは、その人のアイデンティティであり、優劣はありません。
しかし、採用という観点でクレデンシャルを見ると、その募集ポストに対して向き・不向きがあることは事実です。これは現在の社会において、その人の実績やスキルに応じて年収が決まっている事を考えれば明らかだと思います。
次に、僕が考える採用時にweb3クレデンシャルとして機能しうるジャンルとその代表的なプロトコルをご紹介します。
タスクを完了することでプロジェクトから報酬を受け取ることができます。タスクはコア業務ではなく、1人のワーカーで完結するものがほとんどです。
Layer3|コントリビューターを獲得する
Kleoverse|プロジェクトで稼いで才能を証明する
このジャンルは、学習履歴を記録できます。
タスクをこなすことでユーザーが、少額のお金を受け取れるプロジェクトもあります(Learn2earn)。これは自己アフィリエイトと同じような仕組みだと認識しています。
Rabbit Hole|web3の理解を深める(Learn2earn)
build space|開発者をオンボーディングする
定義は、「プロジェクトに貢献したことをメンバーまたは、プロジェクトが承認・評価するジャンル」とします。
このジャンルのほとんどの目的は、貢献者に報酬をうまく配分するために作られてます。
station|DAOに対してメンバーの参加と貢献を活性化するためのツールキットを作成している
Coordinape|DAOが貢献者にリソースを簡単かつ公平に分配するためのプラットフォーム
ソーシャルグラフとはウェブ上に存在する人の相関関係を表す情報のことです。
Lens Protocol|Web3SNSの構築を補助するデータレイヤー
CyberConnect|Web3のソーシャルグラフ・プロトコル
インフラレイヤーが自分たちのエコシステムを拡大するために開催します。
これは、web3特有のジャンルだと言えます。
web2では、投資元のネットワーク効果やエコシステムの拡大に対してあまり焦点が当てられてないように思います。投資元のプロダクトを絶対使えよ!みたいな縛りはほとんどないですよね。
それに対して、web3では「投資するから、このチェーンでやれよ」。みたいなイメージで、ネットワーク効果やエコシステムの拡大が目的でハッカソンなどの投資が行われています。
これは、web3の思想であるFat Protocolやコンポーザビリティが反映されてると言えます。
2021年8月~10月のsolanaハッカソンでは、
・約6,000人が参加し最終的に568のプロジェクトが提出された
・マイクロソフトやJump Cryptoなどの大手企業がスポンサーにつき、最大500万ドル(約5億7,000万円)の賞金とシードファンディングを提供
参照:https://coinchoice.net/solana-announced-result-of-ignition-hackathon/
以上が採用時にweb3クレデンシャルとして機能しうるジャンルとその代表例です。
では、本題に移ります。
コアメンバーの採用時に、どのジャンルが最も使われるweb3クレデンシャルになり得るのか。
結論それは、レピュテーション系だと考えます。
理由は、次の3つです。
1.クレデンシャルの価値(希少性)
2.クレデンシャルの情報量(評価の背景)
3.動機の違い
では、それぞれ見ていきましょう。
1つ目の理由は、希少性が高いためです。
希少性は、オープンな機会よりもクローズドの機会の方が高くなります。
例えば、教育系のNFT(Rabbit Hole)より、プロジェクトの○○ポストを任されていると証明できるNFT(Proved)の方が希少性高いですよね。
機会がオープンorクローズドの観点で、並べてみると以下の図のようになります。

教育系・バウンティ系はオープンな機会が与えられているのに対して、ハッカソンとレピュテーション系は特にクローズドな機会だと言えます。
これは、それぞれ以下の理由です。
ハッカソン:一定以上のスキルを持っていなければ参加できないハッカソンが多いため
レピュテーション系:プロジェクトに中長期的にコミットしないとレピュテーション得れないため
つまり、クローズドであるのはユーザーの参入障壁が高いためだと言えます。
少し話逸れますが、
レピュテーション系のクローズド(参入障壁高い)という性質に対する解決策がバウンティ系や教育系だと考えることができます。
それに対して、ハッカソンのクローズド(参入障壁が高い)という性質に対する解決策は、まだないように思えます。
バウンティ系がハッカソンの性質に対する解決策になっているという意見もあるかもですが、バウンティ系のタスクは、コア業務ではない点や詳細に要件定義をしなければならない点からベストな解決策ではないと考えています。
僕たちakindo では、まさにその解決策になり得る「ハッカソンプラットフォーム」を開発しています。是非チェックしてみてください!

2つ目の理由は、評価の背景を把握できるためです。
評価の背景というのは、「なぜ彼がこの評価なのか?」「なぜ彼は、このポストに就いていたのか?」などのことを指してます。
この評価の背景をクレデンシャルに付け加えれる点は、現時点ではレピュテーション系だけの特徴と言えます。これは、他のジャンル(特にハッカソン)でも、今後取り入れてられていくでしょう。
3つ目の理由は、ワーカーが何に対して興味・関心があるのかを理解できるためです。
以下の図は、横軸に各ジャンルがどこで行われているか、そして縦軸に各ジャンルにワーカーが内発的動機or外発的動機のどちらで惹きつけられているかを示しています。

※バウンティ系はタスクがコア業務でなく1人で完結するため、ここでは個人に分類しています。
以下、内発的動機・外発的動機の定義です。
内発的動機は、プロジェクトの理念や使命、あるいは個人的・職業的な目標との一致などの内発的な理由で突き動かされることを指します。 一方で外発的動機は、金銭的利益や注目度などの外的な理由で突き動かされることを指します。
参照:https://medium.com/1kxnetwork/how-to-grow-decentralized-communities-1bf1044924f8
レピュテーション系は、他ジャンルに比べて、ワーカーが内発的動機で惹きつけられた可能性が高いです。そのため、その人が何に対して興味・関心を持ち、どういう理由でそのPJにコミットしていたのかを理解できます。

これらのジャンルはお互いに補強し合い、それぞれがweb3エコシステムの構成要素であり、異なる性質をもっています。そこで、今回は各ジャンルの概要と性質を整理してみました。
コアメンバー採用時に、最も使われるweb3クレデンシャルはレピュテーション系
理由は、
1.クレデンシャルの価値(希少性)
2.クレデンシャルの情報量(評価の背景)
3.動機の違い
あくまで私が独断でジャンル分けしたので、その点ご了承ください。
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