AutarkyなAutonomous World

AutarkyなAWは、外部から切り離された設計によって、外部依存を避け、安定性と公平性をもった世界を生み出します。

Autarky

外部と取引を行わない閉鎖経済のこと。

つまり、AutarkyなAWとは外部からの経済的影響を遮断し、ゲーム内リソースが現実の通貨や外部トークンと売買できないAWを意味します。

ブロックチェーンの閉鎖性

ブロックチェーンは外部の情報(価格データやリアルタイムの出来事など)を直接扱えない「閉鎖性」を持ちます。

オラクルや予測市場、DeFi、最近ではzkTLSなどで改善されつつありますが、この「閉鎖性」はブロックチェーン内で現実の影響を極力排した経済圏が作れる可能性を示唆しています。

つまり、ブロックチェーンはネットワーク効果のように広がる仕組みだけでなく、Autarkyのような狭める仕組みにも親和性があるはずです。

Autarkyの利点

  1. 外部からの攻撃耐性

    外部の大規模資本による価格操作やネットワーク支配のリスクを回避できます。

    また、現実的な資産価値をもたないため、スマートコントラクトの脆弱性が狙われるリスクを軽減できます。

  2. 公平な競争

    外部通貨によるPay2Winを軽減します。

    これにより、現実世界の経済格差がゲームに与える影響を減らしプレイヤー間に公平性を与えます。

  3. 持続可能性

    ゲーム内通貨が外部で取引できないことでインフレや投機のリスクを回避できます。

    また、トークンエコノミクスに依存せずに柔軟にゲームデザインを設計できます。

  4. コミュニティの結束

    外部からの影響を排除することで価値が内部に留まり、コミュニティに一体感が生まれます。

    プレイヤーが「現実のお金」ではなく「AW内の物語や仲間との協力」に価値を見いだすことで、体験価値が向上します。

  5. 異世界転生

    現実を排除した自律世界は異世界になり、プレイヤーは純粋にその世界観を楽しむことができます。

    多種多様な異世界は現実の資産に関わらず広い人々に活躍の場を与えます。

  6. 社会実験

    外部経済に影響されない「閉鎖的な仮想社会」は経済モデルの実験場になります。

    現実世界とは異なる価値基準が成立しやすいため、新しい価値観が生まれる可能性があります。

課題

  1. ユーザー獲得の難しさ

    ネットワーク効果や金銭的インセンティブを弱めることは集客にネガティブな影響を与えます。

    解決策:非金銭的な報酬を中心に設計する。

  2. 開発者収益の難しさ

    現実のお金を排除する設計では開発者は収益確保や持続的な開発が難しくなります。

    解決策:Autarkyを適用するのはAWの核だけにし、投機的な要素との相互運用性も保つ。

  3. エコシステム設計の難しさ

    ゲーム内リソースが、閉鎖環境内で循環する仕組みを作らなければいけません。

    解決策:需要(ゲーム内リソースの用途)を中心に設計する。

終わり

ゲームはルールによってさまざまな自由を制限することによって作られます。 それは、狭めることによっても価値が生まれることを意味しています。

初めから制限の多いオンチェーンゲーム開発において、さらに制限を加えるという発想は非現実的かもしれません。 さらにいえば、Web2ゲームとの差別化という課題を直接解決するものでもありません。

そのかわり、AutarkyなAWは資本主義に対するカウンターカルチャーというクリプトらしい「遊び場」を提供してくれるのです。