ことしのえとの「とら」の実物を見たことがなかったとされる、江戸時代の絵師などが描いた絵を集めたユニークな展示会が鳥取市で開かれています。 江戸時代の絵師たちは実物の虎を見る機会がなかったため、中国などの絵画をお手本にしたほか、身近にいる猫を観察して虎を描いたと言われています。 「ねこトラ参上!」と題して、鳥取市の渡辺美術館で開かれている展示会には、こうした虎の絵など、およそ40点が紹介されています。 このうち、鳥取藩の絵師、黒田稲皐の「竹虎図」は、堂々と座る虎を描いていますが、丸みを帯びたシルエットや伸びた尻尾などが猫のようなかわいらしさを感じさせます。 また、緻密な描写で知られる片山楊谷の「猛虎図」は、虎の体毛の1本1本を丁寧に描き、逆立った毛が独特の迫力を生んでいます。 渡辺美術館の高田正規事務局長は「強さの象徴として描かれた虎が猫に見えてしまうかわいらしさを楽しんでもらいたいです」と話していました。 この展示会は、今月24日まで開かれています。