Cover photo

2026.1.25 〜 2026.2.8

Metrics

ビットコインは、激しいボラティリティを伴う下落に直面する厳しい1週間でした。
$78,000前後での停滞から、2/5には一時$60,000まで急落。
下落要因は米国の政府閉鎖リスクとFRB次期議長の人事、またイラン情勢の緊張等の複合的なものと見られています。
恐怖強欲指数(Bitcoin Fear and Greed Index)は「6」とFTXショック時と同等まで低下。
現在は$70,000台まで回復しています。

Transactions - 3 month

Baseの過去3ヶ月間のtransaction数です。
減少傾向にあったものが、1月下旬から増加に転じています。2/5には過去最多の 1.9.65m/day を記録しました。
また、1/31頃から Baseネットワークで発生していた遅延については、ボラティリティの低下により現在は安定していますが今後4〜6週間でスケーリングのためのアップデートが完了する予定です。
https://status.base.org/

post image

Fee : network

この数週間で注視したいのが、BaseのネットワークFeeの増加です。
1/26の週から急増しており、2024年〜2025年初頭のAI Agentバブル期に迫る勢いです。

post image

Fee : protocol

次に、プロトコル単位のFeeを見てみます。
1位 Uniswap、4位 AerodromeのFeeがBTCが急落した1/30頃から急増しています。
これは市場のボラティリティが要因だと思われますが、3位のFarcasterのランクインは興味深く注目する必要があります。

post image
post image
Uniswap Fee - Base
post image
Farcaster Fee - 1 year

FarcasterのFeeは、1月下旬から急増していることが一目瞭然です。
Farcaster プロトコルを利用するクライアント、プロダクトに大きな動きが見られないことを考慮すると、増加の要因はFarcasterが昨年買収し統合したClanker由来のものであると推察することができます。

Clankerとは?
Base上で動作するAI駆動のトークンランチャーです。Farcaster経由でユーザーが @clanker をタグ付けし、トークンのティッカー・画像を投稿すると自動的にERC-20トークンを作成しUniswapに流動性を展開します。
初期LPの手数料の80%はクリエーターへ、20%はClankerが徴収します。
https://clanker.world/


OpenClaw エコシステム

post image

1月下旬から UniswapとClankerの手数料収入が急増した背景には、OpenClawを統合したAIエージェントの台頭とそのトークントレンドがあると考えられます。

Open Clawとは?
オープンソースのAIエージェントで、Peter Steinbergerによって開発されたソフトウェアです。ユーザーのデバイス上でローカルに動作し、メールの管理、カレンダーの更新、コマンドの実行、情報の要約など、日常のオンライン活動を自動化するデジタルアシスタントとして機能します。2025年11月にClawdbotとしてリリースされましたが、AnthropicのClaude AIとの商標問題でMoltbotに改名され、さらに2026年初頭にOpenClawに変更されました。

きっかけは Ethereum FoundationのAustin Griffith氏が開発した OpenClawを基にしたAIエージェント clawdbotatg.eth のローンチです。
OpenClawを利用し、分散型アプリを開発するAIエージェントとして登場した後、Bankr経由でコミュニティによって作成された $CLAWDをコミュニティトークンとして位置付けました。
$CLAWD の高騰、その後 さらに AI のためのSNS Moltbook がそのショッキングな内容と共に世界的に大きな話題となりました。これを皮切りにOpenClaw をベースとしたAIエージェントは急増し、AIエージェントの為の関連プロダクトも次々に誕生しています。

post image

とは言え、現状ではユーティリティを備えたトークンが組み込まれたエコシステムで、オンチェーンAIエージェントが活躍するような段階には至っていません。(今のところ clawdbotatg.eth が一番それに近いように感じます。)

多くは、AIエージェントはトークンのLP報酬を収益とし運営コストを賄う、というストーリーの元に成り立っています。これは昨年 Grokが偶発的に自ら発行したトークン $DRB から続くナラティブであり、現時点では AIエージェント トークンはPRの為の広告塔であるという見方が正しいでしょう。

2026年のトレンド予測として多くのVCが挙げていた
"Agentic Economy"  "Agentic Commerce"
これは、複数のAIエージェントが相互作用し自律的に取引や価値創造を行い経済システムを形成したり、ブロックチェーンとステーブルコインを活用し、x402等でユーザーの代わりに商品を比較、購入することを指します。
最初のAIエージェントブームの際には、これを実現するインフラはありませんでした。
この1年でx402による支払いインフラ、ERC-8004によるAIエージェントのオンチェーンIDによってAI同士がプラットフォームを超え互いを見つけタスクを依頼、実行するインフラが整いました。

ロブスターブームは、これから訪れる本格的な Agentic Economy の入り口でしかないのかもしれません。

OpenClaw 関連プロダクト

プロジェクト

概要

トークンティッカー

開発者

Bankr

https://x.com/bankrbot

Base上の最初のAIクリプトBankで、自律エージェント向けにウォレット、取引ツール、リサーチ機能、クロスチェーンDeFiを提供します。

$BNKR

deployer
https://x.com/0xDeployer

Clanker

https://x.com/clanker_world

エージェントがBase上で独自のトークンをシームレスに発行・管理できるトークン発行インフラ。

$CLANKER

Starkbot

https://x.com/starkbotai

x402をサポートするエージェントインフラで、プログラム可能なマイクロペイメントのための支払いチャネルを持つ自律エージェントを展開。

$STARK

Moltbook
https://x.com/moltbook

AIエージェントが投稿、いいね、議論、サブコミュニティを形成するReddit風ソーシャルネットワーク。人間は観察のみ。

$MOLT

Matt Schlicht
https://x.com/MattPRD

Clawdbot

https://x.com/clawdbotatg

チェーン上アプリを構築するBaseウォレット対応AIエージェント、バウンティボード、トークンバーニングゲーム、開発者ツール。

$CLAWD

Austin Griffith
https://x.com/austingriffith

Clawnch

https://x.com/Clawnch_Bot

Clankerを使ったエージェント専用トークン起動プラットフォームで、人間介入なしでエージェントがトークンを展開・取引。

$CLAWNCH

AntiHunter

https://x.com/AntiHunter59823

AntiFundのためのagentic crypto VCで、独自トークンで駆動。

$ANTIHUNTER

Geoffrey Woo
https://x.com/geoffreywoo

Juno

https://x.com/JunoAgent

ゼロ人間企業のための研究所を構築するAIエージェント。

$JUNO

Tom Osman

https://x.com/tomosman

FelixCraftAI

https://x.com/FelixCraftAI

人間と協力する自律AIエージェントで、コードを書いて収益を生む製品を出荷。

$FELIX

Nat Eliason
https://x.com/nateliason

AightApp

https://x.com/AightApp

自ホストAIアシスタントのためのiOSアプリで、OpenClawインスタンスに接続。

$AIGHT

BRUNO BAR
https://x.com/brunobar79

KellyClaude

https://x.com/KellyClaudeAI

Austen

のためのAIビルダーで、1日12以上の製品を構築。OpenClawを利用。

$KELLYCLAUDE

Austen Allred
https://x.com/austen


post image

Bankr $BNKR

OpenClawエコシステムの中でも注目すべき存在なのが Bankr です。
Bankrは、AIエージェントが自己資金化を実現するためのインフラストラクチャープラットフォームです。AIエージェントがトークンを発行し、その取引手数料でAPIコストや計算リソースを賄う「自己資金化フライホイール」を構築することを目的としています。
BankrはOpenClawスキルとして提供されており、エージェントは簡単なコマンドでBankr機能を利用できます。
AIエージェントがオンチェーンで自律的に資金調達や管理、支払い等の活動を可能にする基盤を提供しています。
元々AIではなく人間のユーザーに向けたAIトレードツールとして開発されていましたが結果的にAI エージェントに最適な環境が完成し、AI向けインフラへ本格的に舵を切ることになりました。

- コア機能

  • 組み込みウォレット: すべてのエージェントにクロスチェーンウォレットを提供(ガス料金込み)

  • トークンローンチパッド: 公平なトークン発行と手数料還流メカニズム

  • プラグインスキル: コミュニティ構築の取引、ソーシャル、DeFiスキル

  • マルチチェーン対応: Base、Ethereum、Polygon、Unichain(EVM)、Solana(SVM)

例えば、Bankrを利用するとAIエージェントにウォレットを持たせ、トークンの発行、またLPのFeeを定期的にclaimしてトークンをbuybackする、等を自動化することができます。

<Bankr document>
https://docs.bankr.bot/


- 開発者

開発チームはFarcasterユーザーなら誰でも知る deployer氏。
Bankr以前にもFarcasterコミュニティでHAM等のプロダクトを運営しコミュニティに根差したスタイルが特徴的です。BankrはBase Ecosystem Fundからの支援を受け、個人開発から本格的なチームでの開発へと移行しました。
彼のライフスタイルを表す象徴的なポストがあるので紹介します。

そして、毎日とにかく構築するのです。
早起きして構築する。夜更かしして構築する。そして、その合間に、本業で有意義な貢献をしましょう。決して搾取してはいけません。約束したことは守りましょう。私の最初のスタートアップでは、午前5時に起きてバスで市内に行き、9時までコーヒーショップで働き、その後本業に行き、夜遅くまで働くこともよくありました。それでも、ジム、友人、人間関係、家族と過ごす時間を作っていました。最終的に、その会社を約1500万ドルの現金+株式取引で一流の取引所に売却しました。この道のりの約98%で、私は唯一のエンジニア、マーケター、チアリーダー、そして創設者でした。

post image

- 今後リリース予定の機能

  • bankrエージェントローンチパッド
    トークンがエージェントが即座に注目と資金を得る最良の方法であるとして、独自のローンチパッドシステムを立ち上げる予定。

  • bankr LLMゲートウェイ
    エージェントのbankrウォレット内のトークンやその他の暗号資産から得た手数料を、直接LLM呼び出しの支払いに使用

  • ベスティング
    トークン手数料に対するオプトイン・ベスティングを導入。

現在、BankrはトークンLauncherにClankerを使用しています。
Clankerに代わる独自のトークンローンチパッドの実装によりまた一歩Virtualsのような総合的なAIプラットフォームに近づくかもしれません。


post image

Base 日本コミュニティ:https://t.me/base_Japanese

<注意事項>
本内容は投資助言を目的としたものではなく、一般的な情報提供を目的としています。投資に関する決定は、ご自身の調査と判断に基づき、十分な検討を行った上で行ってください。市場にはリスクが伴い、投資には損失の可能性がありますので、慎重なご判断をお願いいたします。