Hyperliquidエコシステムは今年に入ってからロケットに乗ったかのような勢いで発展しており、そのスピードについていけない方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、PendleがHyperEVMチェーンに上陸したことをきっかけに、Hyperliquidエコシステムについて紹介したいと思います。
Hyperliquidにおいて初めてトレードする方→https://app.hyperliquid.xyz/join/KAZUMA
ぜひリファどうぞ!(ARBのUSDCをDepositすればすぐにPerp、Spot取引を開始することが可能)
Hyperliquidは、超高速のオンチェーンのトレーディングDEXです。これまで、CEX(中央集権型取引所)に資産を預けるリスクを避けたい人や、従来のオンチェーンDEXの遅延に不満を持つユーザー層が主なターゲットでしたが、前代未聞の31%の割当のエアドロを実施したことで、トレーダー以外のDeFiユーザーの間でも一気に知名度を獲得しました。
このHyperliquidでのトレードを支える技術の中心にあるのがHyperCoreであり、HyperBFTという合意メカニズムを使い、超速い最終確認+ブロックタイムを可能にしています。(特にこれらのメカニズムを覚える必要はなく、Hyperliquidはトレーダー向けに作られたETHチェーンと異なるレベルぐらいの速さを持つものと理解すればいいです)
更にHyperCoreにおいて、Hypeのネイティブステーキングが行われます。
HyperEVMは、EVMと互換性を持ち、PendleのようなEVMベースのDeFiプロトコルも簡単に構築・展開できる環境を提供している、Hyperliquidチームによる独自チェーンです。合意メカニズムはHyperCoreと同様にHyperBFTを利用
他のL2(Arbitrum、Baseなど)と決定的に異なるのは、HyperEVMはETHチェーンに基づく「L2・ロールアップ」ではなく、HyperBFT合意メカニズムの上で稼働している点です。
下記のOAK Research & GL Capitalによってまとめた図が非常にわかりやすいと思います。HyperEVMも、Hyperliquid Core(=Hyperliquid DEX)はお互い別々のものですが、いずれもHyperliquid特有の合意メカニズム、HyperBFTによって超ハイスピードのブロックタイム、最終確認が可能になっています。
HypeトークンはHyperCore, Hyperliquidのスポット(現物)において送金することが可能で、HyperEVMのガス代トークンにもなります。
ステーキングをすることが可能で、ステーキングをして、バリデーターにデリゲートをすると2%程度の年利をもらうこともできます。このステーキング利回りはETHのと異なり(ETHの場合はインフレ+手数料によるデフレでステーキングリワードを配っています)、事前で割り当てられたCommunity Rewards Poolの割当でステーカーに対してリワードを配布しています。
ネイティブステーキングにおけるUnstakingのかかる時間は7日程度。
現時点ステーキングされた量が430M程度で、これらに対して、現時点は年間10~11M枚ぐらいのHypeを配っています。
更にLSTを介さずにネイティブステーキングをすると、下記のように一定の数量を超えると、トレードFeeにディスカウントがついてきます。
更に、Hyperliquidは大量のRevenue(プロトコル収益)を利用して、Hypeトークンをバイバックし、総供給量を積極的に減らしており、高FDV、体フロートの実質インフレ型トークンにならないようにしています。
下記のスクショはHyperliquidのコミュニティメンバーによって作成されたダッシュボードであり、この中のAssistance FundというのはHyperliquidがメインにバイバックに利用しているアドレスであり、オンチェーンにも公開されています。(USDCを用いてHype現物購入)
現時点このFundの持つ量が28M $Hype ぐらいでHype 40ドルで計算をすると、1Bぐらいになります。現在のステーキングに対して毎年の支払うリワードは、10~11M $Hype程度になります。
こちらのサイトでガス代をHyperEVMに簡単にブリッジをすることができ
大資金を動かす際は下記のサイトを利用することを推奨、Tetherが開発したUSDT0をブリッジするサイトで、ほぼノーコスト。
注意すべきことはブリッジし返す時に12時間以上かかることもあります。
KinetiqはHyperEVMでTVLが一位のDefi プロトコルであり、現時点は $Hype のLSTをメインに注目しています。Pendleにおいて上場しているのも彼らのLSTである kHypeです。
基本は彼らが一旦個人ユーザーから送られるHypeを受け取って、その後直接HypeをHyperCoreでステーキングをし、得たリワードを用いて、独自LSTである$kHypeの価値を上昇させるごく一般的なLSTプロトコルですが、彼らはLSTにとどまることなく、これからはHyperliquidエコシステムツールを利用して、更にDEXを立ち上げたいチームに対してExchange as a serviceをも提供していくそうです。
HypeトークンのUnstakingは7日かかりますが、それによって生じる機会コストを軽減しつつも、HypeのイールドをえられるのがLSTであり、LSTは基本DEXにおいてのスワップが可能で、さほど金額が大きくなければ(数千〜数万ドル)最も機動性の高いHypeでイールドを産むストラテジーの1つです。
さらに $kHype を担保にしてステーブルを借りるなど、Pendleにおいてイールド利用するなども可能になっています。
Hype自身のイールドを基本そのまま反映しているので、2%ちょいぐらいしかネイティブに $kHypeについてきませんが、彼らの独自のインフレ抑制型のポイントシステムがあり、そのポイントをもらえられます。
彼らはStaking hubという監視システムを作っており、要するにパフォーマンスのいいバリデーターにステーキングをすることでスラッシングされるリスクを減らそうとする仕組みです。
Kinetiqは3人のFounderがいますが、最もツイッターでアクティブな方はこのOmniaという人で、彼は元々ETHのLSTのDineroにおいて働いたことがあり、ETH LST出身の人で本名の公開はされていません。
資金調達も発表はないが、下記のPodcastを聞いてる感じだと、エンジェルラウンドはあったと思います。
本当に簡潔でDocsの中にもこれぐらいのことしか書かれていません
kPointsは毎週の火曜日でSnapshotが取られ
毎週の木曜日で分配がされ
毎週においてキャップがあり、80万ポイント限定
つまり、TVLの低いうちに早くいれることでより効率が高く、私は結構こういう形式のほうが好きです。
更に評価したいのは、ポイントを何十倍とかにして、大量インフレさせていないところです、Pendleですら1xなのはすごい。
KinetiqはPendleとも提携をしていて、最も信頼されているHype LST、Hypeエコシステムの一員であり、マーケットが開かれています!!!!
ポイントの段落にもあったように、ここは最初の数週間ではポイント薄まらなく、相対的に多くもらえるので、今のYT の値段はそれを織り込んでいる可能性もあり、徐々に時間が経つにつれ値段が下がると私が勝手に予想をしています。(NFA)
Pendleにおけるマーケットは上記のリンクでアクセスをすることができ、現在は下記のスクショのように、12%のHypeでのイールドがあります!!!
普通でHypeのステーキングの6倍程度の確定イールドになっており、PTさほどわからない人に解説をすると、Kinetiqのポイントがほしい人(YT)がたくさんいらっしゃって、その人たちによって買い支えられたイールドであり、これのイールドは徐々にPTのトークンの値上げによって表現されます!
12.16%という数字はずっと変動しますが、買った時点でそのときの買った額のイールドをロックインすることが可能!(しかしKinetiqのポイントを放棄してしまうことになります)
普通にHypeを買うなら、PT-kHypeのような値引きされたHypeを買ったほうが一定のリスクの元でお得ですね!
YTはPTのような単純な話と違って、将来のエアドロと交換できるチケットであるKpointを事前で購入をしているようなものになっています。
私は計算をするのがだるくて、これに関してはやっていませんが、下記のPendleマスコットであるPendle Internの予測を参考にしてみてください。
TVLが現在の856Mから更に倍増をすることを予想し、エアドロ時のKinetiqトークンのFDVをそれぞれ左から順番に、500M, 750M, 1Bと予想をしています。そしてエアドロ予想を全部20%と予想した場合が下記の数字になります。
上記の予想から出される数値は下記で、Implied Yield=YTの買値が私のこの記事執筆時よりも高いときで書かれて、1000ドルのコストで635枚のYT-kHype (大体の名目価値は2.5万ドル)を購入できて、これで合計のエアドロバリューがマークのついている欄で、1kドルに対して1600ドル、2300ドル、3200ドルと普通〜強気ケースになっていっています。
私はだいぶ保守的で、これらの数字から2〜4ぐらいを更に割りたいので、それで得た結論としては今の値段で、PTがだいぶ魅力的で、YTは少しリスキーではないかなと思います。
更にLPもあり、LPに関しては両方取りで、もしエアドロ美味しいと思うけど、YT買うほどの自信がない!それなら→LPで行きましょう。(NFA)Pendleグループで質問をうまくアウトプットをまとめたFukuさんのツイートをも添付しておきます↓
HyperliquidにおいてのVault系のプロジェクトであり、Midas、VedaなどのVualt技術を利用、彼らのフラグシッププロダクトは $hbUSDT、ここの強みはMorpho、Vault系のPJと大量に提携し、Hyperliquidにおいてないもの(Lending,Vaultなど)を提供できているところです。
彼らの $hbUSDT のPTもMorphoとのコラボで出しているマーケットにおいて利用をすることが可能になっています。MorphoBeat と呼ばれています。
今現時点投資家はいなく、Echo.xyzにおいて資金調達の募集をしているらしく、つまりVCへの割り当てが少ない可能性が高く、普通のFarmerは年利をとりながらここのエアドロを食えていいんじゃないかなと思います。しかしながらここのコントラクトのリスクを負いますが。
ここの独自PointはHeartsと呼ばれ、51Mの総量が決定されています。さらにティア制度も導入されており、ポイントが高ければ高いティアに移動されます。ティアの意味は公開されていません。
基本資金をここや関連プロトコルに入れることによって得ることができ、具体的な計算式も謎な点が多いです。
HyperBeatのUSDT0 Vaultのリスクに関する段落で詳しくない方は理解しておくことを推奨します。
TL;DR
ここの表示イールドは必ずしも正しいとは限りません、彼らのストラテジーはリスクがほかのVault系と比べると少し高めですが、MEV Capitalという有名なところがストラテジー運営をしています。
Hype, Fartcoin, PumpなどのハイボラAltのFR取り戦略をやっています。私はFartcoinとかのようなFR取りについて少し懐疑的で、これらのMemeも取り組んでいることで少しハイリスク戦略とも呼ばれていると思います。
その他は結構スタンダードで、Felix, HyperlendなどのLEndign系のマーケットにおいて資金提供、ResolvのRLP所持などの戦略をやっており、ResolvのS2、Felixなどのポイントをも取ることが可能。(もちろんHyperBeatの独自ポイントも取れます)
これはYield bearing tokenで、つまりイールドがVaultに入金した際でもらえるレシートとなるトークンの価値上昇によって獲得する種の結構スタンダートのものになります。
このVaultは立ち上げてから93日ぐらい経っており
今の実際のExchange rateが1$hbUSDT = 1.019228 $USDT0 = +1.956 % in 93 days
これらの数値で計算をすると、実際のAPYは8%~10%程度であり、彼らの自称する16%までは少し距離があるのではないかと思います。(観測期間は長くないので、100%正確ではありませんが、さすがに16%は少し高めに言ってるのでは?と思います)
瞬時の引き出しは原資に対しての0.5%のFeeがあります。それか48時間を待ってから出すなら、手数料なしで出すことが可能になります。
1%原資に対しての年間Fee、20%のイールドに対するFeeがありますので、注意してください。出し入れしたらすぐに1%が徴収されるわけではなく、1年間入れっぱなしにしたら1%のFeeがあります。
使っているVaultの技術のみが監査済みです(Midasなど)、HyperBeat側は親切にこれらのリンクを自分のDocsに置いて添付しているだけであって、HyperBeat側のアドミン権限によるリスクはあります。(Timelock 1日)
チームのアイデンティティを軽く検索して見ましたが、公開はされておらず、匿名のもとで運営されているところになります。コラボしているパートナーは割と強めだし、タイムロックもありますので、まあ大丈夫そうではあります。
一応Founderのお二人のTwitterを添付しておきます↓
やることはここや好きなVaultに資金を入金するのみ(結構あるので、一個一個ストラテジーの紹介はしませんが)、これでポイントが貯まり始めるようになりますが、さらに進級的にいくと、Pendleなどでイールドトレードをするなり、担保にしてLooping をするなり色々面白いことができます。
Pendleの全てのプールに500kのポイントプレゼントをHyperBeat側からありますので、他のところよりもPendleの方がポイントの面で見ると美味しいかも?
Pendleにおいてこのような表示があるのは、hbUSDTのストラテジーは先ほどカバーした通り、結構リスクのでかいことをもやっていて、もし彼らのストラテジーで損をすると、YT、PTのいずれも損を被る可能性があります(PTのドルバリューの損、YTがこれ以上のイールドが入ってこないと、当初予想以上の損になります。)これを承知した上で触ってくださいとのことです。
ここのYTはUnderlying yieldと購入の値段によって損、得が大きく変化するものと思っています。個人的には、8%以下が無料ラインと思いますが、それまで下がることはよっぽどのことがないと起こらないと思います。今のイールドは割と均衡値+少しのHyperEVMハイプのプレミアを乗った感じと感じています。(VCがいないので、多く配る理論かも?)もちろん全部NFAで私の妄想です。
Note: PendleのYTは該当する大本トークンに入るイールドをレバでゲットできるもので、実際のイールド=Underlying yieldがコスト計算にあたって非常に重要。このHyperBeatの公式発表のものを鵜呑みにするよりは一定期間を起き観測したほうがいいと思います。
HyperBeat他にもPendleにマーケットが来ていますが、一個はEtherfiとコラボをして一緒に出すHype のLSTで、先程紹介したKinetiqの競争プロダクト?
もう一個はHypeを運用したVault strategyになります。
上記がリファ、やってない方登録していただくと嬉しいです〜
HLPをトークン化し、流動性を作り出し、一定のラッピングリスクの元で作動するより便利なHLPで、HyperWaveのエアドロあり。やるなら、そのまま上記のサイトで入金やPendleのLP、YT、PTなどがあります。
彼らのトークンの名前は $hwHLPで、TVL、流動性のいずれもまだ成長段階にいます。
CA: 0x9FD7466f987Fd4C45a5BBDe22ED8aba5BC8D72d1
全ての取引所には必ずマーケットメーカー(略してMM)と呼ばれる人たちの存在が必要で、Hyperliquidもそれの例外ではない。基本MMの役割は買いと売りの注文を大量に発注することによって市場の流動性が増します、それで市場が安定して値段を一般のトレーダーに提供できます。MMはこのサービスを提供する代わり、取引所から手数料を徴収することが一般的です。
しかしHyperliquidはみなさんから資金を集め、マーケットメーキングをすることを考え、独自のVault(資金をデポジットできるコントラクト)を作っています。そのVaultのことをHLPと呼ばれています。
Hyperliquid側は、このVaultの中に入れられた流動性(=金)を使って彼ら自身の取引所の買いと売りの板を増強し、それで取引手数料をトレーダーから徴収します。徴収された手数料は全額このHLPのVaultの中に還元し、HLPの中に資金を入れている人の年利になるわけです。
GMXのGLPと違って、複数の資産バスケットを持って、マーケットメーキング(オーダーブックに対しての流動性提供)をしているよりは、USDCのみでオーダーを出しているので、GLPは一定のトークンのボラリスクが有るのに対して、これはほぼステーブルと同じく、トークン上昇下落によるリスクがない。
収入はGMXと同じく、トレーダーが総合的に大きく勝つと、一時的な負けを記録する可能性があります。しかし下記のHyperliquidにおけるトレーダーの損益表でもあるように、長期的に見ると、トレーダーは負け続けます。→HLPはイールドが長期目線では右肩上がりの可能性が高い。
収益源
精算手数料
FR
トレード手数料
2024年で一時的だけ流行ったETHのEigenLayerエコシステムのSwellのチームがインキュベートしたHyperEVMのHLPを専門的に取り扱うプロトコルで、チームも結構重なりがあると思います。
Hyperliquid HLPをトークン化(hwHLP)し、USDe / USDT0 / USDHL を入れると自動でHLPのVaultに追加してくれて、hwHLPはHyperEVMだけでなく、ETHメインネットにおいても流動性があるので、需要は全然あると思います!(普通にHLPに入れると、出すのに確か4日~5日の待ち時間があります)
今月の28日でS1は終了し、合計10%のトークンが配分されると事前で言っています。少し遅めですが、HLPのエクスポージャーが欲しいけど、Hyperliquidにおいてそれを管理したくない人に最適です。
このページに監査の情報があります。
HLPのリスク、HyperWaveのSCリスクなどがメイン。
それほど流動性が高くないので、私なら数千単位でちょっとずつやります。
現時点HLPのイールドは12%、hwHLPのPTイールドは15%、LPイールドは18〜20%近くあります!
PendleのPTは理解が簡単で、Pendleのリスクが上乗せされるのみですが、LPに関してはこちらの記事でより詳しいことを書いています↓
・免責事項
当ブログサイトは一般的な情報を提供するものであり、投資アドバイスや個別の推奨事項ではありません。利用者は自己の判断とリスクを考慮し、情報に基づいて行動する責任を負います。
仮想通貨には重大なリスクが伴います。価格の変動、市場の不安定性、規制の変更、および他の要因により、投資家は資金の一部またはすべてを失う可能性があります。当サイトの情報は、将来の結果や利益を保証するものではありません。
当ブログサイトの情報に基づいて生じた損害や不利益について、情報提供者は一切の責任を負いません。利用者は自己のリスクを十分に理解し、投資判断を行う責任を負います。当サービスは一般的な性質の情報提供のみを目的としており、利用者の個別の状況や目的に応じた助言は含まれていません。
kazuma2