Kazuma
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このチャプターでは、プロダクトそのものの仕組みを説明していく前に、なんとなく概念みたいなものを掴んでもらいたいと思います。
現時点のPendleは、「一言でまとめると将来の利回りをトークン化し、取引を可能にしたプロダクトです」といわれても、何をいっているのかと思う人が大半だと思いますので、もっと噛み砕いて説明していきます。
最近は、長くエアドロ活動を行われている方はご存知だと思いますが、トークンを発行するPJの多くはポイントプログラムを行い、最終的に貯めたポイント保有量に応じてトークンを配布するというモデルがここ1、2年ぐらいの間に確立されました。
少し話が逸れますが、なぜこのような、ポイントシステムが主流になったかという背景を少し説明します。数年前までは、貢献度に応じて一定量トークンを配布する階層性(Tier方式)が主流で、少額のユーザーから鯨まで、多くの人が公平な利益を得ることのできるシステムでした。OptimismやArbitrumのエアドロがその例です。しかし、その仕組みを利用して、数百万のBotアカウントを作り、そのエアドロの利益を得るためだけに、中身のない取引をしたりするいわゆるシビル行為というものが、盛んになり、それを業とする人たちも現れました。
当然これは、PJ側にとってインセンティブを配ったところでなんの利益にもなりません。そこで、期間や入れた資金の額に応じてポイントを付与し、それに基づいてトークンを配布をするというんモデルが登場しました。これであれば、1個のウォレットを利用しても、複数のウォレットを利用しても、獲得できるポイント総量は同じであり、シビル行為が意味をなさず、平等性に基づいたトークン分配を可能にしたというわけです。
しかし、このポイントシステムは、平等性を確保できる反面、公平性を損なうことになりました。ポインという可視化された指標を導入したことで、エアドロ活動は基本的に資金力でものを言わせるマネーゲームとかしてしまったということです。つまり、少額のユーザーはほんの少しのリワードを得ることしかできなくなりました。実際、多くのPJのエアドロでは90%のエアドロの割り当てを上位100人が取得し、残りの10パーセントの割り当てを残りの数万人で分け合うということも少なくありません。
Botと見分けをつける事ができないほどにBotのレベルも上がってきており完全に排除することが不可能であるため、階層性を取り入れるメリットは限りなく低く、平等性に配慮したポイントによる傾斜分配が最も良いという状況です。富豪は、10億円をも超える資金を使って参入してきますので、一般ユーザーが太刀打ちすることは不可能です。いくら早期に、優秀なPJを見つけ、バイナンスに上場できるようなトークンを手に入れる事ができたとしても、一般ユーザーは雀の涙程度の利益しか、手に入れる事ができないということになります。
前置きが長くなりましたが、非常に非常に簡単にいえば、少額のユーザーでも多くの初期資金を必要とせず、ポイント系のエアドロを狙うことを可能にしたのがPendleを始めとする、イールドマーケットです。PendleもEigen、Ethenaが当初ポイントマーケットを開始した際で急成長をし、今現在の巨大なプロトコルになっています。
さらに私の投稿した下記のツイートにもあるように、これぐらい膨大なプロトコルになれば、影響力、ユーザー権益保障なども比例して大きくなり、競争者である、Napier, Exponent, RateX, Sandglass, Spectraなどよりも顧客から得られている信頼は莫大と思います。
Pendleチームからしたら、現在のイールドトレードのマーケットは(あるいはYield tokenizationのマーケット)はまだまだ発展途上であり、TVLがまたまた増える可能性があると彼らは信じています、そのため、この小さいパイを奪い合う精神よりも、より多くの競争者が加入し、良性競争をどんどんしていきたいだそうです。
こちらの記事はあくまでも一番の初心者に向けて、Pendleの多くある業務のうちの、LSTなどのトークンのイールド/元本の2分化にまず重心を置きます。
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