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[日本語(JP)] What is Sui?

みなさんはSuiというブロックチェーンをご存知だろうか。AptosやMoveとあわせて最近見る機会が増えてきたように感じるがいかがでしょうか?

毎日の習慣になっているリサーチ。主戦場であるTwitterを眺めていたところ興味深いスレッドが目に入りました。その投稿者はTrace氏、すぐにDMで連絡を取り翻訳し記事にしてもいいか聞いてみたところ、快く許可していただけました。本当にありがとうございます!

今回はホワイトペーパーや、Trace氏のツイートを参考にSuiについて少しでも詳しくなりましょう!

https://woorth.io/

新たなメジャーL1の到来

現在のメジャーなL1(レイヤー1)というと何を思い浮かべるでしょうか。Ethereumを始めとし、Solana、Avalanche、Nearなど、全ては挙げませんが数多くのチェーンが存在しています。

一昔前までは新しいL2(レイヤー2)がたくさん誕生し、そこに対する投資も果敢に行われていましたが、少し引いてみてみると新たなL1もたくさん誕生していますね!

上の例で挙げたEthereum以外の3つのL1に関しては、数年前には全くスタンダードなチェーンではありませんでした。要するに数年で主要のL1の入れ替わりが起こる可能性が今後も十分あり得るということです。

そんなSuiはL1ブロックチェーン。「技術」「トークノミクス」「チーム」の3点を軸に深掘りしてみましょう。まずはSuiについて簡単な概要をまとめました。

Suiの概要

Suiとは、Mysten Labsが開発したL1ブロックチェーンです。開発言語はRustで開発された”Move”使用しています。MOVEに関してはAptosなどのL1チェーンにも採用されています。

Mysten Labsは2021年12月7日に、A16zが主導するシリーズAラウンドで3600万ドルを調達しています。優秀なメンバーたちに関しては後ほど説明します。

ゲームから金融まで、オンチェーンアセットの構築をサポートし、クリエイター及び開発者が次の10億人に対応するユーザー体験を構築するために、ゼロから構築された初のパーミッションレスなレイヤー1ブロックチェーンです。

また水平方向のスケーラビリティで根本的かつ重要な課題であったスケーラビリティ問題の解決を目標としています。

  • 低料金なガス代

  • 即時ファイナリティが可能

  • 人間が読みやすい形式の署名要求

  • アセットの送信後にアカウントを作れる

などが優れている点として紹介されています。他にもたくさんありますが一旦ここまでにしておいて、本題の部分に触れつつどんどん説明していきます。

Suiの技術

SuiはMeta社の長期にわたる研究を基盤に拡張したものなので、これまでのブロックチェーンとは一味違います。まず一言でいうと「高性能」だと言えます。

実際に8コアのM1 MacBook proで実行し検証してみたところ、12万TPSでトークン送信処理ができたとのこと。テストネットとは言えど、このパフォーマンスは新たなユースケースがたくさん生まれそうです。

シンプルなトランザクション(単純なトークンの送信など)はDAGのように並列処理をする技術を利用しているため、既存のブロックチェーンのようなコンセンサスを無視して処理されることにより、即時ファイナリティを実現しています。それ以外のトランザクションはPoSによって承認、処理されます。

DAGっぽい仕組み

Ethereumなどの従来のブロックチェーンの場合は、トランザクションは順番に実行され、ブロックに格納する必要がある。この制約が生じる仕組みは、チェーンのスループットを不必要に制限しています。

それを解決するのはSuiの性能の鍵でもある「並列化」です。

実現できた理由はMove言語の仕様により。トランザクションの関係性(依存関係)を明示的にすることができたからです。そうすることで複雑にトランザクションが絡み合っているケースでも、ちゃんとした順に実行することを可能にしています。

また独立したトランザクションを並列して検証可能なので、バリデータ1人あたりのマシン数を増加させることで、スループットを直線的に向上させることが可能となっています。

Suiはスケールする

Suiは、高スループットかつ低レイテンシでもあります。このコンセンサスアルゴリズムは、取引を処理するために必要なバリデータとの通信を最小化することに重きをおいています。

よって、テストネットではシンプルなトランザクションはほぼ即時に検証され、複雑なトランザクションにおいても、2-3秒以内に実行されます。

もちろんメインネットローンチ後に正確な計測を行う必要はあるが、現状このパフォーマンスが出ているという点は初期の結果として非常に有望であると言えるでしょう。

MoveとMove VM

Suiは、スマートコントラクトに従来のSolidityなどにあたる部分をRustで作られたMoveのマイナーチェンジ版のSui Moveを使用し、EVM(Ethereum VM)にあたる部分にMove VMを使用しています。

Sui MoveはMoveと比べて、性能の向上と開発者の負担軽減をの役割を担っています。

またMoveはRustのようにメモリセーフにも関わらず、他のスマートコントラクト言語よりも表現力が豊かな点が多いです。Moveに関する説明は改めて別の記事で詳しく説明します。

オブジェクトを中心とした設計

ほとんどのブロックチェーンでは、アカウントに対してストレージが存在するが、Suiの場合はオブジェクトに対してストレージが存在しています。イメージとして従来のNFT等の任意のアセットを包括したオブジェクトをアカウントが所有している感じです。

この場合、デフォルトではオブジェクトのオーナーは単一の個人かつ変更可能ですが、変更不可にしたり共同所有したりすることもできます。

そのような点でSolidityやRustで開発されたブロックチェーンとは大きく異なると言えるでしょう。

Suiのトークノミクス

Suiは、ネイティブトークンとして$SUIを発行しています。総供給量は10B(100億)枚で、トークンアロケーションは本記事執筆時点ではまだ決まっていませんが、詳細は近々発表予定です。

$SUIのユースケース

  1. ステーキング

  2. トランザクションの手数料(ガス代)

  3. ガバナンス

  4. 取引手段

ガス代安定化の施策

ほとんどブロックチェーンは、ネットワークの需要の増減によるガス代の変動に悩まされています。

しかしSuiでは、ガス代を低価格に、そして予測可能な状態にするためにいくつかの工夫がされています。

Suiのガス代は、24時間毎にバリデータによる投票で基準ガス価格が決められて更新される仕組みになっているので、安定したガス代で利用できます。

またバリデータに対して、取引手数料を基準価格に近づけるようなインセンティブも用意しており、より安定したガス代を提示することでより予測可能な形で安定した速度で提供可能になります。これにより目標としている高いユーザー体験に繋がります。

ネットワーク混雑時もガス代を低く保つ方法

でもそこで一つ疑問が、、、ネットワーク混雑時にもガス代が低く保つことができるのでしょうか?

ネットワークのスループットはマシン数に応じて直線的に増えていくので、バリデータはネットワーク需要の増加に応じたマシン数の追加をできるようになります。

よってネットワーク需要の増加に応じたマシンパワーの提供ができます。

ストレージの肥大化に対する対策

ブロックチェーン、いわゆる分散型台帳の台帳の部分はユーザー数の増加によるトランザクション数の増加及び、使われる年月が長くなるに連れて肥大化していきます。そこにも先手を打ってSuiは対策を講じています。

ユーザーがオンチェーンでトランザクションを実行したい場合には、ガス代と共に「ストレージファンド」への少額の手数料を支払う必要があります。

Suiの手数料モデル
Suiの手数料モデル

ネットワークが成熟してストレージのコストが上昇してきたときに、ストレージファンドからバリデータに報酬が支払われます。

更に、ユーザーがそのデータを保存する必要がなくなったときには削除することでもストレージファンドからリベートを受け取ることもできます。

ここら辺の詳しい話は最近行われたAMAで話されているので是非参考にしてください。

https://twitter.com/Mysten_Labs/status/1540003555330899969

Suiのチーム

最後にSuiの最高のチーム構成についてお話して終わるとしましょう。

SuiはMysten Labsによって作られました。

創業メンバーは、Evan Cheng氏Adeniyi Abiodun氏Sam Blackshear氏George Danezis氏Kostas Chalkias氏の5人で、全員がMeta社(旧FaceBook)でNoviやDiem(旧Libra)の開発に携わっていました。

プログラミング言語のMoveやNarwhal、Tusk mempool、BFTコンセンサスなどSuiの基盤となる多くのブレイクスルーの原動力となった人物たちです。

いまではチームも拡大し創業メンバーの他にも多国籍で優秀なメンバーが揃っています。

そんなMysten Labsが注力している領域は、以下の4つです。

  1. ゲーム

  2. DeFi

  3. コマース

  4. ソーシャル

上記の4つはすべて、Suiの高スループットと低レイテンシを活用することで最高のユーザー体験を提供できます。特にゲームとソーシャルの部分ではSuiの真価を発揮できるでしょう。

ゲームはMoveの安全性とデジタルオブジェクトの表現力、ソーシャルメディアではSuiのデータストレージの経済性を活かしてオンチェーンに直接保存が可能な点、この2つで非常に優位性があります。

さいごに

いかがでしたでしょうか?Suiにはチームを含め魅力を感じています。特に次の10億人のためののインフラ整備という部分で、自分が感じている課題感と一致したので応援したいです!

現在は開発者用のネットワークが公開されており、来月8月にはインセンティブ付きのテストネットが立ち上がり、メインネットに関する情報も向こう数ヶ月で発表されるとのことなので続報に注目です!

https://woorth.io/


Thank you so much Trace! 😄

協力: Trace氏 / Suiのスレッド

https://sui.io/