この数日、FarcasterとBlueskyを触りながら、なんとも言えない「がっかり感」に包まれている。分散型SNSにずっと期待してきたからこそ、その変化が余計によく見えてしまう。 Farcasterは、「毎日10億人が使う分散型ソーシャルネットワーク・プロトコル」を目標に掲げてスタートした。大きな理想だと思いつつ、「もしかしたら新しいソーシャルの形が見られるかもしれない」と、音楽クリエイターの一人としてワクワクしていた。 ところが2025年12月、創業者のdwrは「ソーシャルファースト戦略はうまくいかなかった」とはっきり認め、ウォレット中心のプロダクトに舵を切ると宣言した。これからは「良いウォレットを作り、そのウォレットのユーザーがプロトコルのユーザーになる」という成長戦略でいく、と。 発表としては筋が通っているし、プロダクトの数字だけ見れば合理的なのかもしれない。でも、ユーザーとしての正直な気持ちは「結局そこに行くのか…」という肩透かしに近い。 分散型ソーシャルに期待していたのは、「オンチェーンでギャンブルするためのUI」ではなく、「表現や対話がプラットフォームに完全には握ら...