あなたはピカソの名言を知っている?"Inspiration exists, but it has to find you working." (インスピレーションは存在する。だが、それは手を動かしている人のところにしか来ない。)これはビートメイカーにこそ痛烈に当てはまる真理だと私は思う。なぜ、私たちは「完璧な1曲」を待つのではなく、「大量のビート」を量産すべきなのか?1. 幸運が当たる「面積」を広げるビートメイカーの仕事は、自分のビートを誰か(ラッパーやシンガー、あるいは広告主)に使ってもらうことで成立する。10曲しか持っていない人1,000曲のストックがある人どちらが「今のトレンドにぴったりの曲を探しているラッパー」の目に留まるだろうか? 答えは明白だ。1曲1曲が「宝くじの券」だとすれば、大量に作ることは当選確率を数学的に高める行為に他ならない。2. 「自分の好み」と「世間のヒット」は一致しないどれだけ自信作でも全く反応がないこともあれば、15分で適当に作ったビートが爆発的にヒットすることもある。音楽の受け取り方はリスナーに委ねられているからだ。 自分だけで「これは名曲だ」と抱...