22 y.o. 🇯🇵 | GreenPill Japan Co-Founder | SheFi 8💫 | ex Fracton Ventures, MGD DAO

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本編の前に少し。
PledgePostというプロダクトを開発中です。
ライターやリサーチャーが記事を書いて公開し、寄付を集め、Quadratic Funding(Gitcoinと同じ仕組み)を通じて寄付に応じた追加資金を受け取ることができるメディアプラットフォームです。
まだリリース前ですが、Twitterをフォローしてお待ちいただけたら嬉しいです↓
https://twitter.com/PledgePost
トータル4ヶ月間の旅を終えて、日本に帰国しました。
徐々に日本での生活を取り戻しながら、それでも旅を経験する前とは明らかに何かが違う自分で。未だにどこかふわふわした感覚で過ごしています。
前回の記事を書いたあと、さらにいろんなことがあって、この旅の前半よりもかなり目まぐるしいペースで人生観が大きく変わるような経験をたくさんしました。
まだまだ整理できていないことがたくさんあって、2本目の旅行記を書かなきゃと思っていながらもなかなか筆が進まなかったのですが、記憶が鮮明なうちに、ひとつひとつ言葉にしていきたいなと、ようやく書き始めたところです。本当は誰かに話を引き出してもらいながら書きたいのですが、いったん自分ひとりで書いてみようと思います。
(この旅行記02、10月頃ほとんど書き終わらせたものの、保存に失敗して全部消えてしまい一度は諦めましたが、また書きました。)

海外放浪後半戦はコンフォートゾーンを大きく超える経験の連続で、人生で一番わくわくして、一番苦しくて、一番濃い旅でした。
なぜ私はここにいるのか、私はここで何をすべきなのか、自問自答を繰り返す日々でした。
今年の2月に、私にとって初めてのEthereum系カンファレンスであるETHDenverに参加しました。とりあえず興味のあるサイドイベントには全部参加し、1日に3, 4件ミートアップをハシゴする生活を1週間やり切り、グローバル最前線でクリプトに取り組む人々の熱気を肌で感じました。
10ヶ月ほどインターンとして働いていたFracton Venturesを離れて暇になり、大学4年生になるタイミングで同級生は就活を本格的にスタートさせている中、このまま大学を卒業するイメージが湧かず悶々としていた日々でしたが、ETHDenverを経験したことで、ここにもっと長く身を置きたい。徹底的にコミュニティに入り込んで、機会や縁を掴みに行きたい。2023年のこのタイミングで「ここ」にいる、をやり切りたい。という強い衝動が生まれました。それがこの旅のきっかけでした。
プロダクトもない、英語も日常会話レベルしかできない、そんな状態でカンファレンスを周るなんて意味があるのか。お金と時間の無駄ではないのか。旅の後半はどんどん複雑な議論が展開されて全くついていけず、辛い時間がほとんどでした。家族や知人からも「途中で辞めて帰ってきたら?」「早く帰国して他のことした方がいいよ」と言われ、旅を中断しようと思った瞬間が何度もありました。
単に「クリプトを学ぶ」という点だけを見ると、決してコスパの良い旅ではなかったと思います。しかし、旅を通して様々な人、もの、価値観に出会い、様々な気づきがありました。また、日本人として、女性として、私自身のアイデンティティを強く意識する経験を繰り返したことで、自分自身と深く向き合い、生き方のスタンスが大きく変わった気がします。
旅を通してこれからの人生の道筋が少しずつ見えてきた気がして、少なくとも私の人生において、この4ヶ月の旅をやり切ったことは、かけがえのない経験になりました。帰国してからさらに自分の人生が加速し始めている感覚があります。何より、旅に出る前の自分より、帰国した後の自分の方が好きです!

クリプトは、単なるテクノロジーやビジネスの領域に閉じた話ではなく、政治や経済から、哲学や宗教まで含めた「社会」の話であり、「未来」の話です。
私の海外放浪の後半では、クリプトというテーマを超えて、人生や人類社会、さらにそれらを超越した地球の未来について深く考え、議論する機会が非常に多かったです。
現在の世界では、地球規模の経済格差、環境汚染や気候変動の深刻化など、グローバルレベルの大規模な問題が複雑に絡み合っています。これらの問題は単一の国や地域だけでなく、地球規模での協調(コーディネーション)による根本的な解決が求められるものです。
クリプトは人類社会を根本的にアップデートする新しいパラダイムを創出し、地球の未来を見据えた、より持続可能な社会への道を開く大きな可能性を秘めています。
(私が活動しているGreenPillムーブメントでは、そのようなコーディネーションの失敗を解決するために公共財の構築をサポートすることの重要性を発信しています。)
クリプトはまだまだごく一部の人のためのものに閉じていますが、将来的に他者との関わりあいの形を変え、新しい、より望ましい社会基盤や人々の価値観を形成していく大きなムーブメントだと改めて信じて、向き合っていく気持ちを新たにしました。

参加したイベント、ミートアップ
8/16 MetaFest (Meta/Regen Day)8/17 MetaFest (Coordination/DAO Day)8/18 MetaFest (Unconference Day)8/19 Bus Trip8/20 Bus Trip8/21 Bus Trip8/22 Bus Trip8/23 Bus Trip
MetaFestは、クロアチアのプーラという海辺の街の古城で開催されました。
会場が市街地から遠く、キャンプ場の奥にあり、既に貯金が尽きそうだった私は1週間キャンプ場にテントを張って寝泊まりしていました。これが人生で初めてのテント泊でした。笑
MetaFestが始まるまで数日あったので、同じように早入りしていた人たちと流星群を見たり、MetaCartelのメンバーが滞在していたプール付きのAirbnbでおしゃべりしたり、ビーチでのんびり過ごしたりしていました。
MetaFestのメインイベントは3日間にわたって開催されました。ConferenceというよりはFestivalといったような雰囲気で、堅苦しさは全くなく、自由な雰囲気で終始行われました。参加人数も約200人と小規模なイベントでした。
MetaFestは、DAOに特化したカンファレンスで、“coordination, regeneration & the bigger picture”をテーマに開催されました。
メインセッションの裏でもワークショップ、フィッシュボウル、様々なアクティビティを通して、クリプトがどのようにして新しい経済と社会構造を作っていくかについて議論されました。DAOに関する具体的な課題から、新しい時代に向けた新しい思考モデルなどのクリプトを超えた抽象的な話まで様々なアイディアが展開され、未来に向けた新しいパラダイムを模索しました。
私は、なるべく他の参加者とディスカッションをする機会を多く持ちたかったので、ワークショップをメインに参加していました。
フレームワークに沿って新しいDAOを考案したり、現状のDAOにおける課題について話し合ったりしたほか、環境に配慮したサステナブルなカンファレンス運営の方法や個人のIkigai(生きがい)についてなど、幅広いテーマのワークショップに参加しました。

また、MetaFestの翌日からBus Tripにも参加し、19人でクロアチアを南下する旅をしました。カンファレンスとは違い、自分と違う文化や習慣の中で生きてきた人々と旅をして生活を共にするというのは、想像以上に精神的にハードな体験でした。
私の年齢の倍以上長く生きている人も多いなかで生活して、英語が全然うまく話せなくてなかなか会話の輪に入れなかったり、車酔いが酷いのと慣れない環境のストレスで移動中もほぼコミュニケーションを取れなかったりして、何もかも迷惑をかけてしまって、申し訳なさを感じながらもどうしようもできず、かなり辛かったです。
「どうして私はここにいるんだろう」「私はここにいていいのか」「Hiromiは何しに来たんだとか思われてないかな」と常に考えており、一回気持ちがどん底に落ちて、みんながいる中で泣いてしまいました。
そのとき、「今すぐお互いのことを知らなくても、明日、明日じゃなくても1週間後に、少しわかるようになるならそれでいい。」「あなたが最善だと思う場所が、あなたのいるべき居場所だよ。」と伝えてくれた言葉をずっと覚えています。
思えば、私は「なるべく多くネットワークを作らないといけない」というモチベーションでずっと気を張って人と関わり続けていましたが、他の人はもっと「この人面白いからもっと知りたい、仲良くなりたい」というもっと純粋でシンプルなモチベーションで人と会話していることに気づいて、はっとしました。
そこからは、まずは目の前の人のことを少しずつ知っていこうと気持ちを切り替えて、落ち着いてコミュニケーションが取れるようになりました。
一緒に旅をした皆とは、この後のカンファレンスや帰国後も連絡を取り合っており、辛くても参加してよかったと心から思えました。


8/27 Crypto Commons Gathering (Coordi-Nations)8/28 Crypto Commons Gathering (CoFi)8/29 Crypto Commons Gathering (Public Goods Funding)8/30 Crypto Commons Gathering (On-Chain Governance)8/31 Crypto Commons Gathering (ReFi)
Commoms Hubという、オーストリアの首都ウィーンから電車で1時間半ほどの場所にある大きな家のような施設で5日間行われました。
午前中がセッション、午後がアンカンファレンスというスケジュールで自主的なワークショップが多く開催されておりました。私含め多くの人がそこに滞在していたので、朝から晩までディスカッションに熱中しており、非常に濃密な5日間でした。
カンファレンス自体、完全にボトムアップで運営されており、掃除や料理も全て参加者のグループによって行っていました。
CCGの参加者は、私のようにMetaFestから来た人が結構いました。また、アカデミックなリサーチャーや研究者が多いのが特徴的で、他のカンファレンスでは出会わない人にもたくさん出会いました。

議論の主なテーマは、クリプトの技術的な話というよりは、ポスト資本主義など、とにかく未来のビジョンに関する話がほとんどでした。また、テクノロジーだけでなく(それ以上に!)、政治、経済、哲学、生物学など、幅広く議論されました。
ポスト資本主義は、利益追求を第一原理とせず、異なる原理に基づいた社会経済システムを目指します。ポスト資本主義の具体的な形態はまだ明確に定義されておらず、参加者によってさまざまな考えがシェアされました。
専門外のかなり高度な議論が続いて、聞き取れないことも多くかなり苦労しました。自分の意見を持って議論に参加することがなかなかできず、自分の未熟さを痛感しました。
日本からの参加者は私一人だったので、日本について、特に日本の精神性や哲学について質問される機会が度々ありました。ただ、自分の中でまだ語れるほど日本の精神や自然観に精通しているわけではないため、あまり説明できなかったのが悔しかったです。
日本では、神道や仏教の影響で自然は敬う対象であり、自然と人工的なものの境界は流動的です。特にスマートコントラクトを自然のように捉える考え方は、日本人の自然観に沿うものだと考えています。
来年こそは語れるようにと、最近禅に関する本を読み始めました。

https://miro.com/app/board/uXjVMv1NyHI=/?share_link_id=184343680460

参加したイベント、ミートアップ
9/8 Funding The Commons, DeSci Berlin9/9 Funding The Commons, DeSci Berlin9/10 SafeCon9/11 DappCon9/12 DappCon9/13 DappCon, Schelling Point, INTRODUCING CIRCLES ENTROPY9/15 Regens Unite, Pizza Bitte9/16 Regens Unite
全体としては、DappConを中心に開発者が多く集まっており、思想の話が多かったCCGとは全く違う雰囲気で、技術の話が多かったです。
Funding The Commons, Desci Berlinには、それぞれ日本から守さんと濱田さんがスピーカーとしていらしていて、久しぶりにお会いできました。思えば、海外カンファレンスに日本人と参加したのは昨年のNEARCON以来で、日本人と一緒にいられる安心感は非常に大きかったです。笑
来年は東京でも開催が予定されているようなので、私もその際にはスピーカーとして登壇したいです。。


Schelling Pointでは、DAOコントリビューターのレピュテーションに関するセッションに参加した後、DAOの死の儀式が行われました。なくなってしまったDAOを挙げ、皆で語らいました。私が以前所属していたMetaGammaDelta DAOも今年8月になくなってしまったので、その知見を共有しました。最後には皆で呪文を唱えてDAOの死を悼みました。

Regens Uniteには始めて参加しました。ReFi、Social Impactなどが中心テーマに据えられた2daysのイベントで、自主企画のワークショップが各部屋で開催されており、興味のあるディスカッションに参加するスタイルでした。真面目なディスカッションの他にも、Solarpunkのイメージを絵に描いてシェアしたり、言葉を発さずに身体を動かしてコミュニケーションをしたり、様々なワークショップに参加しました。全体的にフェスのようなスタイルで、会場も相まってヒップな雰囲気がありました。
また、Regens Uniteの会場であったMOOS Spaceという場所は、Regen系の起業家やアーティストなどが集まるインキュベーション施設だそうで、FTCのレジデンシープログラムの参加者もここに滞在していたみたいです。
The Moos Community is a Berlin incubator for regenerative economic concepts, space-making, community building, creative practices and paradigm shifting projects, that speak to a hopeful future.
パリでも、サーキュラーエコノミーを実践しているコミュニティスペースのような場所がありました。日本にも似たような取り組みをしている場所があったらぜひ教えてください。

帰国してからのことは別で書く予定ですが、現在は、Regenニート仲間(!)のShuさんとPledgePostというプロダクトを開発しています。Shuさんは、ハッカソンで公共財関連のプロダクトを複数開発して賞を取りまくって生活している、日本ではかなり珍しい公共財エンジニアさんです。
帰国後取り組んでいたこと
ETHGlobal Onlineハッカソン参加
PledgePost開発スタート
CryptoLand参加
インキュベーションの一環でDevconnect参加
コバタケさん、Shardeum、Thirdwebから受賞
GG19で資金集めとその他Grant申請
GG19では、寄付で$470くらい集めました。サポートしていただいた皆さんありがとうございました!
また、Skyland Venturesスポンサードでイスタンブールで開催されたDevconnectにも参加させていただきました。ありがとうございました!公共財系やDAO関連のイベントも複数開催されており、いろいろ参加してきました(旅行記03はいつになるやら。。)
そして旅行記とは別で、旅の中で学んだことを整理して別記事のドラフトを書き始めているのですが、もし知りたいことがあれば教えてください!
書けそうなテーマ
・公共財関連の最新トピックや関連リソースまとめ(大きなトピックはGreenPill Japanの方で発信しています)・DAO関連、特に文脈的な話(Molochなどの用語解説とか)・多様性に関する問題意識、議論・カンファレンスの会場設計、ボトムアップのイベント設計・クリプト以外のこと(観光スポット、費用、失敗談など!)

2023年、ありがとうございました。良い出会いに恵まれて、自分自身も大きく変化した一年でした。今年はインプットの年だったので、来年はどんどん学んだことをアウトプットしていけるよう頑張ります!
良いお年をお迎えください!

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トータル4ヶ月間の旅を終えて、日本に帰国しました。
徐々に日本での生活を取り戻しながら、それでも旅を経験する前とは明らかに何かが違う自分で。未だにどこかふわふわした感覚で過ごしています。
前回の記事を書いたあと、さらにいろんなことがあって、この旅の前半よりもかなり目まぐるしいペースで人生観が大きく変わるような経験をたくさんしました。
まだまだ整理できていないことがたくさんあって、2本目の旅行記を書かなきゃと思っていながらもなかなか筆が進まなかったのですが、記憶が鮮明なうちに、ひとつひとつ言葉にしていきたいなと、ようやく書き始めたところです。本当は誰かに話を引き出してもらいながら書きたいのですが、いったん自分ひとりで書いてみようと思います。
(この旅行記02、10月頃ほとんど書き終わらせたものの、保存に失敗して全部消えてしまい一度は諦めましたが、また書きました。)

海外放浪後半戦はコンフォートゾーンを大きく超える経験の連続で、人生で一番わくわくして、一番苦しくて、一番濃い旅でした。
なぜ私はここにいるのか、私はここで何をすべきなのか、自問自答を繰り返す日々でした。
今年の2月に、私にとって初めてのEthereum系カンファレンスであるETHDenverに参加しました。とりあえず興味のあるサイドイベントには全部参加し、1日に3, 4件ミートアップをハシゴする生活を1週間やり切り、グローバル最前線でクリプトに取り組む人々の熱気を肌で感じました。
10ヶ月ほどインターンとして働いていたFracton Venturesを離れて暇になり、大学4年生になるタイミングで同級生は就活を本格的にスタートさせている中、このまま大学を卒業するイメージが湧かず悶々としていた日々でしたが、ETHDenverを経験したことで、ここにもっと長く身を置きたい。徹底的にコミュニティに入り込んで、機会や縁を掴みに行きたい。2023年のこのタイミングで「ここ」にいる、をやり切りたい。という強い衝動が生まれました。それがこの旅のきっかけでした。
プロダクトもない、英語も日常会話レベルしかできない、そんな状態でカンファレンスを周るなんて意味があるのか。お金と時間の無駄ではないのか。旅の後半はどんどん複雑な議論が展開されて全くついていけず、辛い時間がほとんどでした。家族や知人からも「途中で辞めて帰ってきたら?」「早く帰国して他のことした方がいいよ」と言われ、旅を中断しようと思った瞬間が何度もありました。
単に「クリプトを学ぶ」という点だけを見ると、決してコスパの良い旅ではなかったと思います。しかし、旅を通して様々な人、もの、価値観に出会い、様々な気づきがありました。また、日本人として、女性として、私自身のアイデンティティを強く意識する経験を繰り返したことで、自分自身と深く向き合い、生き方のスタンスが大きく変わった気がします。
旅を通してこれからの人生の道筋が少しずつ見えてきた気がして、少なくとも私の人生において、この4ヶ月の旅をやり切ったことは、かけがえのない経験になりました。帰国してからさらに自分の人生が加速し始めている感覚があります。何より、旅に出る前の自分より、帰国した後の自分の方が好きです!

クリプトは、単なるテクノロジーやビジネスの領域に閉じた話ではなく、政治や経済から、哲学や宗教まで含めた「社会」の話であり、「未来」の話です。
私の海外放浪の後半では、クリプトというテーマを超えて、人生や人類社会、さらにそれらを超越した地球の未来について深く考え、議論する機会が非常に多かったです。
現在の世界では、地球規模の経済格差、環境汚染や気候変動の深刻化など、グローバルレベルの大規模な問題が複雑に絡み合っています。これらの問題は単一の国や地域だけでなく、地球規模での協調(コーディネーション)による根本的な解決が求められるものです。
クリプトは人類社会を根本的にアップデートする新しいパラダイムを創出し、地球の未来を見据えた、より持続可能な社会への道を開く大きな可能性を秘めています。
(私が活動しているGreenPillムーブメントでは、そのようなコーディネーションの失敗を解決するために公共財の構築をサポートすることの重要性を発信しています。)
クリプトはまだまだごく一部の人のためのものに閉じていますが、将来的に他者との関わりあいの形を変え、新しい、より望ましい社会基盤や人々の価値観を形成していく大きなムーブメントだと改めて信じて、向き合っていく気持ちを新たにしました。

参加したイベント、ミートアップ
8/16 MetaFest (Meta/Regen Day)8/17 MetaFest (Coordination/DAO Day)8/18 MetaFest (Unconference Day)8/19 Bus Trip8/20 Bus Trip8/21 Bus Trip8/22 Bus Trip8/23 Bus Trip
MetaFestは、クロアチアのプーラという海辺の街の古城で開催されました。
会場が市街地から遠く、キャンプ場の奥にあり、既に貯金が尽きそうだった私は1週間キャンプ場にテントを張って寝泊まりしていました。これが人生で初めてのテント泊でした。笑
MetaFestが始まるまで数日あったので、同じように早入りしていた人たちと流星群を見たり、MetaCartelのメンバーが滞在していたプール付きのAirbnbでおしゃべりしたり、ビーチでのんびり過ごしたりしていました。
MetaFestのメインイベントは3日間にわたって開催されました。ConferenceというよりはFestivalといったような雰囲気で、堅苦しさは全くなく、自由な雰囲気で終始行われました。参加人数も約200人と小規模なイベントでした。
MetaFestは、DAOに特化したカンファレンスで、“coordination, regeneration & the bigger picture”をテーマに開催されました。
メインセッションの裏でもワークショップ、フィッシュボウル、様々なアクティビティを通して、クリプトがどのようにして新しい経済と社会構造を作っていくかについて議論されました。DAOに関する具体的な課題から、新しい時代に向けた新しい思考モデルなどのクリプトを超えた抽象的な話まで様々なアイディアが展開され、未来に向けた新しいパラダイムを模索しました。
私は、なるべく他の参加者とディスカッションをする機会を多く持ちたかったので、ワークショップをメインに参加していました。
フレームワークに沿って新しいDAOを考案したり、現状のDAOにおける課題について話し合ったりしたほか、環境に配慮したサステナブルなカンファレンス運営の方法や個人のIkigai(生きがい)についてなど、幅広いテーマのワークショップに参加しました。

また、MetaFestの翌日からBus Tripにも参加し、19人でクロアチアを南下する旅をしました。カンファレンスとは違い、自分と違う文化や習慣の中で生きてきた人々と旅をして生活を共にするというのは、想像以上に精神的にハードな体験でした。
私の年齢の倍以上長く生きている人も多いなかで生活して、英語が全然うまく話せなくてなかなか会話の輪に入れなかったり、車酔いが酷いのと慣れない環境のストレスで移動中もほぼコミュニケーションを取れなかったりして、何もかも迷惑をかけてしまって、申し訳なさを感じながらもどうしようもできず、かなり辛かったです。
「どうして私はここにいるんだろう」「私はここにいていいのか」「Hiromiは何しに来たんだとか思われてないかな」と常に考えており、一回気持ちがどん底に落ちて、みんながいる中で泣いてしまいました。
そのとき、「今すぐお互いのことを知らなくても、明日、明日じゃなくても1週間後に、少しわかるようになるならそれでいい。」「あなたが最善だと思う場所が、あなたのいるべき居場所だよ。」と伝えてくれた言葉をずっと覚えています。
思えば、私は「なるべく多くネットワークを作らないといけない」というモチベーションでずっと気を張って人と関わり続けていましたが、他の人はもっと「この人面白いからもっと知りたい、仲良くなりたい」というもっと純粋でシンプルなモチベーションで人と会話していることに気づいて、はっとしました。
そこからは、まずは目の前の人のことを少しずつ知っていこうと気持ちを切り替えて、落ち着いてコミュニケーションが取れるようになりました。
一緒に旅をした皆とは、この後のカンファレンスや帰国後も連絡を取り合っており、辛くても参加してよかったと心から思えました。


8/27 Crypto Commons Gathering (Coordi-Nations)8/28 Crypto Commons Gathering (CoFi)8/29 Crypto Commons Gathering (Public Goods Funding)8/30 Crypto Commons Gathering (On-Chain Governance)8/31 Crypto Commons Gathering (ReFi)
Commoms Hubという、オーストリアの首都ウィーンから電車で1時間半ほどの場所にある大きな家のような施設で5日間行われました。
午前中がセッション、午後がアンカンファレンスというスケジュールで自主的なワークショップが多く開催されておりました。私含め多くの人がそこに滞在していたので、朝から晩までディスカッションに熱中しており、非常に濃密な5日間でした。
カンファレンス自体、完全にボトムアップで運営されており、掃除や料理も全て参加者のグループによって行っていました。
CCGの参加者は、私のようにMetaFestから来た人が結構いました。また、アカデミックなリサーチャーや研究者が多いのが特徴的で、他のカンファレンスでは出会わない人にもたくさん出会いました。

議論の主なテーマは、クリプトの技術的な話というよりは、ポスト資本主義など、とにかく未来のビジョンに関する話がほとんどでした。また、テクノロジーだけでなく(それ以上に!)、政治、経済、哲学、生物学など、幅広く議論されました。
ポスト資本主義は、利益追求を第一原理とせず、異なる原理に基づいた社会経済システムを目指します。ポスト資本主義の具体的な形態はまだ明確に定義されておらず、参加者によってさまざまな考えがシェアされました。
専門外のかなり高度な議論が続いて、聞き取れないことも多くかなり苦労しました。自分の意見を持って議論に参加することがなかなかできず、自分の未熟さを痛感しました。
日本からの参加者は私一人だったので、日本について、特に日本の精神性や哲学について質問される機会が度々ありました。ただ、自分の中でまだ語れるほど日本の精神や自然観に精通しているわけではないため、あまり説明できなかったのが悔しかったです。
日本では、神道や仏教の影響で自然は敬う対象であり、自然と人工的なものの境界は流動的です。特にスマートコントラクトを自然のように捉える考え方は、日本人の自然観に沿うものだと考えています。
来年こそは語れるようにと、最近禅に関する本を読み始めました。

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参加したイベント、ミートアップ
9/8 Funding The Commons, DeSci Berlin9/9 Funding The Commons, DeSci Berlin9/10 SafeCon9/11 DappCon9/12 DappCon9/13 DappCon, Schelling Point, INTRODUCING CIRCLES ENTROPY9/15 Regens Unite, Pizza Bitte9/16 Regens Unite
全体としては、DappConを中心に開発者が多く集まっており、思想の話が多かったCCGとは全く違う雰囲気で、技術の話が多かったです。
Funding The Commons, Desci Berlinには、それぞれ日本から守さんと濱田さんがスピーカーとしていらしていて、久しぶりにお会いできました。思えば、海外カンファレンスに日本人と参加したのは昨年のNEARCON以来で、日本人と一緒にいられる安心感は非常に大きかったです。笑
来年は東京でも開催が予定されているようなので、私もその際にはスピーカーとして登壇したいです。。


Schelling Pointでは、DAOコントリビューターのレピュテーションに関するセッションに参加した後、DAOの死の儀式が行われました。なくなってしまったDAOを挙げ、皆で語らいました。私が以前所属していたMetaGammaDelta DAOも今年8月になくなってしまったので、その知見を共有しました。最後には皆で呪文を唱えてDAOの死を悼みました。

Regens Uniteには始めて参加しました。ReFi、Social Impactなどが中心テーマに据えられた2daysのイベントで、自主企画のワークショップが各部屋で開催されており、興味のあるディスカッションに参加するスタイルでした。真面目なディスカッションの他にも、Solarpunkのイメージを絵に描いてシェアしたり、言葉を発さずに身体を動かしてコミュニケーションをしたり、様々なワークショップに参加しました。全体的にフェスのようなスタイルで、会場も相まってヒップな雰囲気がありました。
また、Regens Uniteの会場であったMOOS Spaceという場所は、Regen系の起業家やアーティストなどが集まるインキュベーション施設だそうで、FTCのレジデンシープログラムの参加者もここに滞在していたみたいです。
The Moos Community is a Berlin incubator for regenerative economic concepts, space-making, community building, creative practices and paradigm shifting projects, that speak to a hopeful future.
パリでも、サーキュラーエコノミーを実践しているコミュニティスペースのような場所がありました。日本にも似たような取り組みをしている場所があったらぜひ教えてください。

帰国してからのことは別で書く予定ですが、現在は、Regenニート仲間(!)のShuさんとPledgePostというプロダクトを開発しています。Shuさんは、ハッカソンで公共財関連のプロダクトを複数開発して賞を取りまくって生活している、日本ではかなり珍しい公共財エンジニアさんです。
帰国後取り組んでいたこと
ETHGlobal Onlineハッカソン参加
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インキュベーションの一環でDevconnect参加
コバタケさん、Shardeum、Thirdwebから受賞
GG19で資金集めとその他Grant申請
GG19では、寄付で$470くらい集めました。サポートしていただいた皆さんありがとうございました!
また、Skyland Venturesスポンサードでイスタンブールで開催されたDevconnectにも参加させていただきました。ありがとうございました!公共財系やDAO関連のイベントも複数開催されており、いろいろ参加してきました(旅行記03はいつになるやら。。)
そして旅行記とは別で、旅の中で学んだことを整理して別記事のドラフトを書き始めているのですが、もし知りたいことがあれば教えてください!
書けそうなテーマ
・公共財関連の最新トピックや関連リソースまとめ(大きなトピックはGreenPill Japanの方で発信しています)・DAO関連、特に文脈的な話(Molochなどの用語解説とか)・多様性に関する問題意識、議論・カンファレンスの会場設計、ボトムアップのイベント設計・クリプト以外のこと(観光スポット、費用、失敗談など!)

2023年、ありがとうございました。良い出会いに恵まれて、自分自身も大きく変化した一年でした。今年はインプットの年だったので、来年はどんどん学んだことをアウトプットしていけるよう頑張ります!
良いお年をお迎えください!

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