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意味を残す設計に

Director Note #9

出発点への回帰:なぜ「残す」のか

プロジェクト「Evidence of Life」を進める意義を深掘りするなかで、ぼくは一つの根本的な問いに突き当たりました。

  1. 継続的な運営のために、作品を作るのか。

  2. 作品を後世に残すために、運営という手段を取るのか。

これをさらに翻訳するなら、「需要に応じて発信するのか」、それとも「需要の有無にかかわらず発信するのか」という問いです。

通常、需要がなければ作品は鑑賞されず、事業としての継続は困難です。
しかし、あえてぼくはこう問いたいのです。

需要がないことに、価値を見出すことはできないだろうか?

「需要を作る」から「意味を残す」設計へ

事業としての成功を優先し、無理に「需要」を掘り起こそうとすると、どうしてもエンタメ要素による集客や、時流への迎合といった意図が混じり込みます。

ぼくは、そうした外圧から表現を守るために、「意味を残す」ための設計に切り替えることにしました。

「ニーズがない」とされる領域であっても、以下の5つの価値は成立しうると考えます。

  1. 表現: 形として遺ること自体に価値を置く。

  2. 研究: 新しい問いや方法論を検証するプロセス。

  3. 教育: 価値観を更新する「場」や「教材」としての機能。

  4. 文化: 既存の物差しではない、新たな評価軸の提示。

  5. 将来の布石: 社会状況が変化した際、初めて需要が立ち上がる「資産」としての蓄積。

売上という指標を追うのではなく、深い共鳴や再利用、変化の記録といった「意味の証拠」を積み上げていこう。

そう決めたことで、ぼく自身の心は驚くほど軽くなりました。

表現の媒体:三つのかたち

「Evidence of Life」をかたちにする媒体として、当初は以下の三つを想定していました。

  1. 短編ドキュメンタリーのような映像作品

  2. 声の揺れや息づかいまで残せる音声作品

  3. ビネット(vignette)と呼ばれる短い物語作品

残すための媒体として、ぼくは3つのかたちを想定しています。

  • 短編ドキュメンタリーのような映像作品

  • 声の揺れや息づかいまで残せる音声作品

  • ビネット(vignette)と呼ばれる短い物語作品

出典 かすかな記憶が消えゆく前に - Director Note #1

このうち、当面は「音声」と「ビネット」の二つに注力します。

映像作品は制作費用やスタッフの確保など、運用の負荷が大きくなります。「意味を残す」という本質を損なわず、かつ「ゆっくり、長く続けられる」持続可能な形を模索した結果、まずは最小単位の表現から手をつけていくのが最善だと判断しました。

表現の核を守るため、資金確保のための収益化については切り離して設計します。

流行に左右されず、一歩ずつ、このプロジェクトを育てていきたいと思います。


※この記事はAI共創型コンテンツです。

■ AI
ChatGPT 5.2 Thinking / Gemini 3

■ Director
Dr. bycomet 
医師。2007年からブログ・Twitter/X で活動。2015年「地域医療ジャーナル」創刊、2018年オンラインコミュニティ「地域医療編集室」を設立。2022年からプラットフォーム「小さな医療」を運営し、エビデンスに基づく地域医療の実践と言葉を届けています。