1. シモーヌ・ヴェイユと「政党全廃」ヴェイユが政党全廃を主張する理由20ページ程度の短いものだが、政党を全廃すべきだと主張するテキストをシモーヌ・ヴェイユが書いている。翻訳は『ロンドン論集とさいごの手紙』という本に収録されている。 https://www.keisoshobo.co.jp/book/b27547.html ヴェイユは、真理は多数性より優先されるとする。物理法則や数学的な正しさを想定すれば、それらが多数決では決められないことは納得できるだろう。しかし、(ヴェイユはそのような言葉は使っていないが)「集合知」が上手く働けば、多数の人々の投票によって真理(に近い値)が導かれる確率が高くなるとも考えているふしがある。ルソーが、国民の欲望を一個人の欲望より高く買っていた唯一の理由はこれであった。それは、ある量の水がたえず動きまわり衝突をくり返す分子の集まりであっても、完全な平衡と休止の状態を保つようなものだ。水は、物体の姿を非難しようのない正確さでうつしだしてみせる。水は、水平面を完全に示す。水は、水の中に沈められた物体の比重をまちがいなく知らせてくれるのである。<中略>荒...