超伝導、それは知れば知るほど奥深い自然現象であると思ったりします。最初それはただの相転移だと思っていました。しかし、確かにそれは相転移ですが、理解を深めると面白さが増します。超伝導は質量獲得プロセス?超伝導の最も知られている代名詞は電気抵抗ゼロですが、この電気抵抗ゼロというのはある転移温度で一気に抵抗がゼロに落ちることで発現します。つまり、徐々にゼロになっていくわけではなく、いきなりゼロに落ちるのです。それはあたかも、超伝導体のモードが突然変わったというべき捉え方もできます。 超伝導体においてはクーパーペアという電子対により、それがボゾン的振る舞いを行うことで「クロスオーバー」を引き起こす、これによって量子効果が見えるようになる的な感じで理解していましたが、そこに自発的対称性の破れが絡んでいます。 これは対称性の破れによる質量の獲得というような遷移が起きていることになります。対称性の破れによって自由度が失われつつNG粒子がフォトンに吸収されることで光子が慣性質量をもつという機構(アンダーソン機構)が働き、いわゆるこれがマイスナー効果として出現します。 自発的対称性の破れはヒッグス...