NVIDIAはCUDA 13.1とCUDAタイルを発表しました。ジェンスン・フアン氏はこれを過去20年間で最大のアップグレードと評しました。

NVIDIAはCUDA 13.1とCUDAタイルを発表しました。同社CEOのジェンスン・フアン氏は、約20年前のプラットフォーム導入以来、最も画期的な進歩だと評しました。NVIDIAのエンジニアであるジョナサン・ベンツ氏とトニー・スクディエロ氏はブログ記事で次のように述べています。「この画期的なイノベーションは、モジュールベースの並列プログラミング向けにカスタマイズされた仮想命令セットを導入し、テンソルコアなどの特殊なハードウェアの詳細をカプセル化しながら、より抽象度の高いアルゴリズムを記述する能力に重点を置いています。」

CUDAは、NVIDIAが開発した並列コンピューティングプラットフォームおよびプログラミングモデルです。開発者は、CUDAを使用することで、グラフィックス・プロセッシング・ユニット（GPU）の強力な計算能力を活用して、アプリケーションのパフォーマンスを向上させることができます。新しいプリミティブベースプログラミングオプションにより、開発者はコードの実行方法を「きめ細かく制御」することができ、特に複数のGPUアーキテクチャを扱う際に有効です。

NVIDIAのエンジニアは次のように述べています。「タイルベースプログラミングでは、データブロック（タイル）を指定してアルゴリズムを記述し、それらのタイル上で実行される計算操作を定義できます。要素ごとにアルゴリズムの実行を指定する必要はありません。コンパイラとランタイムがすべて処理します。」

CUDAタイルはPythonでも利用可能です。NVIDIAは将来的にC++互換バージョンをリリースする予定です。NVIDIA CUDAアーキテクトのStephen Jones氏は次のように述べています。「Pythonで実装されたばかりですが、AI開発フレームワークと完璧に統合できると思います。CUDAタイルはオープンソースプロジェクトとしてリリースする予定です。」