Spotifyで不正再生を疑われ、10ドルの罰金を支払った。理由は、再生数が短期間で大きく伸びたからだという。けれど、私は不正なプレイリストに自分の曲を入れたわけではない。それなのに、それすら監視しながら活動しなければならない世界になっている。どこかおかしくないだろうか。
それ以来、プレイリストで突発的に再生数が跳ね上がるたびに、Spotifyに報告するようになった。「これ、わしじゃないよ」と。リスナーが聴いてくれたのか、BOTなのか、それともシステムのバグなのか——その区別はつかない。おかしいとは思いつつも、罰金は避けたいから報告せざるを得ない。
音楽は「誰かに届いた」瞬間に喜びを感じるもののはずなのに、今ではプレイリストの出所を証明しなければならない。再生数が1000未満なら収益は発生しないくせに、急激に伸びれば不正の疑いをかけられ、下手をすれば赤字になる。この構造そのものが、すでに破綻しているように思う。
知らない誰かが作ったプレイリストが「怪しいかどうか」なんて、知る由もない。それなのに、再生数が伸びれば疑われ、伸びなければ埋もれていく。この状況を見ていると、Spotifyという仕組み自体がもう限界にきている気がする。
音楽をSpotifyで配信し続ける意味があるのか、疑問だ。
数値を信用してもらうために報告を続ける。それが当たり前になった社会は、やはりどこかおかしい。
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