Neutrl は Ethena と似ており、Ethena のよりハイリスクなバージョンです。要は90%のユーザーから預かった資産を利用して、Ethena と同様にBTC、ETH、XRP、HYPE、SOLなどの主流トークンのデルタニュートラルを行い、残りの10%程度の資産をロックアップ、VestingありのCMC Top 100級のトークンのOTC契約で割引で購入したトークンのデルニュをしています。
彼らはすでに3ヶ月ぐらいプライベートの投資家から募集した50M ぐらいの資金を利用して作動していまして、それらの資金に対して、30%のAPYを出しているとFounderが言っています。
8月15日の夜8時(JST)で一般人も投資できるPre-deposit vault on Plasmaが開放されますので、(50M の枠)
日本時間15日の20時から開始
プレデポはメインネットのUSDTのみ
枠50M・2.5ヶ月ロックアップあり
デポされる場所はK3 Capital が管理するVaultであり、メインにこれから紹介するNeutrlのステーブルのAMM流動性確保に使われます。
XPLリワード450kあり、0.5ドル=1XPL、で50M の資金に対して配布されると計算をすると、APRは3%ぐらい
XPLリワードの上に更にエアドロポイント(特に有利とは感じません)+AMMやLending マーケットのイールドを得ることができます。
上記の条件を見るとさほど魅力的には感じません、個人的にはNeutrlが面白いと思いますので、数千ドルで、Plasmaの用に隠しサプライズ狙いで軽くプレデポを参加し、実際のプロダクトをより多い資金で参加したいと思っています(NFA、投資アドバイスではありません)
実際のプロダクトについての紹介はこれから詳しく書いてあります↓
OTCとはOver the counterの略で、要は一般市場の流動性を利用して、トークンを購入するのではなく、直接トークンの所有者から買うことです。
NeutrlはSAFT(要は将来的なトークンを売る)契約を元に、将来的にアンロックされるCliff、Vestingあるいはその両方があるトークン(徐々にしか売ることができないトークン)を購入し、それらのトークンをPerpなどでショートするFRコスト(あるいは利益)、市場流動性を全部調査した上で購入、ヘッジをします。
この部分は彼らのトータルポートフォリオの10%だけ占めますが、APRで見るとこの部分だけで60%も及ぶそうで、総合的なAPRは20%超えることが予想されます。
USDC、USDTを入れて、彼らの独自1ドルとソフトペッグするステーブルの $NUSD をもらえますので、資金はまだウォレットに残るという錯覚があるかもしれませんが、手元に残るのは、自分のUSDC、USDTのレシートであり、実際の価値のあるステーブルは表では見えないOTCディールやデルニュストラテジー運用のために、代行保管業者のFireblocks やCopperに移行されます。
なので、Neutrlに参加することは彼らのヘッジファンドに参加すると同意味で、Ethena のようなデルニュの中においては極めて安全なストラテジーを取っているのに対して、Neutrlはもう少しマイナーなトークンでより高いイールドを出すことにより重みをおいています。
概ね下記の様にアロケーションをしています。
60% デルタニュートラル戦略(Perp、Basis取引)
20% ヘッジ済みOTCポジション(割引OTC資産+ヘッジ)
20% 流動性準備金(利回り付きステーブルコイン)
$NUSDはオンチェーン利用も可能にしていくそうで、Pendle、Euler、AMM流動性のDefi セットがくっついてきます。
名前からの通り、NUSDは1ドルとペッグしているもので、USDC、USDT、USDeを利用して1:1でミントが可能。チームから聞いた話によると、Preデポを含め、普通のローンチ後にも当分はミント手数料などから稼ぐ予定はないそうです。
つまりNUSDはほぼ無料ミント、Redeemが可能になります。
NUSDのステーキングをしたバージョンで、イールドもでます。ストラテジーはいろんなものが入っていますが、メインに短期的なEthena と似ているストラテジー+OTCでCMCトップ100レベル程度のトークンを20〜70%の割引で買って、ヘッジする際に生じるイールド。
両方をバックする担保はデリバティブにおけるポジション+OTCトークン(徐々にアンロック)+一部のCash reserve、この部分は利回りを産むステーブルコインなどから生じます。(例えばUSDeやSkyのUSDSなど?)
この部分のポートフォリオは実際のパブリックローンチ時に公開されるそうです。
OTC系トークンによる流動性リスクはDurational matchingで一部解消をしています。詳しくは私の書いたInfinifiの記事の中で詳しく紹介↓
(Infinifiのチームとも仲良いそうで、コラボもすると思います)
Infinifi と同様に、より長期的に流動性をロックすることで、Neutrl側はより高い予測性でプロトコルを作動することができ、それの対価として、より高いリスクを受けているユーザーに高いイールドを還元することが可能です。
ロックをしないで、sNUSDを取得すると、ノーコストのRedemption (償還)では最大1ヶ月のUnstaking 時間がかかるそうで、少しコストをかけてセカンダリーマーケットに おいて売買も可能になると思います。
デルニュ系のリスク並べ替えをすると
Ethena → Resolv →Neutrlと個人的に感じており、特にOTCする相対的なマイナートークンの流動性リスク、ヘッジする際の予測不可能性リスク(FRのスパイクなど)。
更に11日の史上最大な清算はBTCとETH が大丈夫とは言え、仮にAtomのOTCを買って、それをBinanceでヘッジをしていたとすると。。
実際この問題をNeutrlのコアチームの方に問い合わせていますが、バイナンスにおいてのポジションは少数で、USDeを担保利用でポジションを開いてないっぽいので、本当に今回はたまたま運が良くて大丈夫だったということです。
なお、彼らはイールドの中の一部をリザーブして、このようなもしものときに、損回復に利用するという話をも出ています。(下記のスクショ参照)
もちろん彼らはこの辺は分散化でリスク管理をしていて、トータルでOTCで10%ぐらいをアロケしていて、更にOTCの中でもいろんな銘柄を持っていますが、やっぱりシステムリスクが非常に高いと思い、これからTVLが大量に増えるにつれ、30%以上のイールドを出さないとリスク・リターンはどうなんだと考えさせられます。
その他のリスクは彼らのDocsにありますので、参加する上では必ずリスクを承知したうえで参加しましょう。
デルニュなので、FRの影響をヘビーに受けます、Founderがこの件について聞かれたときは
ベアの際はより安値でVestingトークンを売ってくれる人がいるし、ブルのときはFRがいい調子になるはず
という趣旨の回答をしています。更にBorosが更に大規模になると、Borosを利用して、FRをヘッジする予定もあるという回答もしています〜
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kazuma2
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