任務完了 私たちの惑星は過密状態だった。暮らしは日に日に苦しくなり、資源は尽きかけ、科学部門は必死だった。そこで政府は「宇宙アカデミー」を設立した――複数の衛星に散らばる小さなコロニーで構成され、移動するステーションとして機能する場所だ。選ばれた者は、そこに数年間住み込みで学ぶことを義務づけられた。 卒業後、誰もが仕事を求めた。二週間以内に仕事を得られなければ、偵察任務に送られる――誰もが恐れる運命だった。偵察隊は想像を絶する危険にさらされ、無事に戻る者はほとんどいない。片腕や片足を失い、痛みを伴う機械の義肢を取り付けられ、再び任務へと駆り出される。仲間の間では「帰ってこられなかった者の方が幸運だ」とささやかれていた。 だからこそ、どんなにみじめな仕事でも偵察よりはましだった。卒業直後に良い職はすぐ埋まり、1週目の終わりには残り物しかなかった。それでも、2週目を迎えて偵察隊に回されるよりははるかにましだった。 私の任務は航行士。ステーションの座標を設定し、小惑星帯や宇宙ごみを避けるのが仕事だ。大半は穏やかな時間だったが、目的地が近づくにつれ緊張は増した。普段は冗談を飛ばす仲間も無...