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本当は、トピックごとにブログやサイトを分けたい。音楽のことはここ、テックのことはここ、日記や雑記は別の場所。きれいに整理された棚みたいに、テーマごとにラベリングされたブログをいくつも並べたい。
でも、現実にはそこまでリソースがない。分けてみると、更新も管理も保守も、すべてのサイトで発生する。テーマやプラグインのアップデート、ドメインやサーバーの管理、デザインの調整…。気づくと記事を書く時間より環境を維持する時間の方が重くなっていく。
トピックごとにブログを分けると、テーマがはっきりして訪問した人にも分かりやすくなるし、自分の中でも「ここではこれを書く」と決めやすい。サイトごとに世界観やブランドを作り込みやすくもなる。きちんと分かれたサイト群は、情報設計としてはとても美しい。本棚でいえば、音楽の棚、小説の棚、技術書の棚がきちんと別れていて、背表紙が整列している状態に近い。
ただ、実際にやってみると、すぐにリソースの限界にぶつかる。更新頻度が落ちてどのサイトも中途半端に止まり、メンテナンスやデザイン調整の手間がサイトの数だけ増える。気持ちも分散して、どれから手をつけるかを考えるだけで疲れてしまう。そこで、「もうまとめてしまった方が楽じゃないか」と思い始める。結果として、分けていたブログやサイトを、ひとつに集約し直すことになる。
ところが、集約したら集約したで、別の問題が出てくる。音楽の話とテックの話と日記が全部同じタイムラインに流れてきて、雑記感が強くなる。カテゴリやタグをいくら整理しても、どれにもフォーカスが当たらない感じが出てくる。見た目がごちゃごちゃしてきて、また分けたい欲がむくむく湧いてくる。結果として、「分ける → リソースが足りなくなる → 集約する → ごちゃごちゃしてきて分けたくなる」というループを、何度も繰り返すことになる。
このループを振り返ってみると、自分が優柔不断だからではなくて、そもそも前提が違うことに気づく。「情報設計としてこうありたい」という理想と、「ひとりで運用できるキャパシティには限界がある」という現実。この二つが、最初から一致していない。
理想だけ見ると、トピックごとに分けた方がきれいだし、読者にも親切に見える。でも現実を見ると、複数サイトを高いクオリティで維持できるほどの時間も集中力もない。
だから、理想の構造を一発で決めるのではなく、その時期の自分のキャパに合わせて構造を選ぶことにするしかない。キャパが変わったら、構造も変えていい。それくらいに考えた方が健全だと思うようになっている。
今のところ、自分なりに「情報設計の理想より、運用できるかどうかを優先する」「まずは一つのサイトに集約しておき、どうしても育ってきたトピックだけ、あとから分離させる」「ごちゃごちゃ感やストレスが限界まで来る前に、構造を変えていいと自分に許可を出す」と決めている。
ブログやサイトの構成は、一度決めたら二度と変えてはいけないものではない。むしろ、興味や生活の変化に合わせて、少しずつ組み替えていく方が自然だと思う。理想と現実のズレをなくそうとするのではなく、ズレがあることを前提に、どこで折り合いをつけるかを考える。この文章は、そのことを忘れないための、自分向けのメモでもある。

本当は、トピックごとにブログやサイトを分けたい。音楽のことはここ、テックのことはここ、日記や雑記は別の場所。きれいに整理された棚みたいに、テーマごとにラベリングされたブログをいくつも並べたい。
でも、現実にはそこまでリソースがない。分けてみると、更新も管理も保守も、すべてのサイトで発生する。テーマやプラグインのアップデート、ドメインやサーバーの管理、デザインの調整…。気づくと記事を書く時間より環境を維持する時間の方が重くなっていく。
トピックごとにブログを分けると、テーマがはっきりして訪問した人にも分かりやすくなるし、自分の中でも「ここではこれを書く」と決めやすい。サイトごとに世界観やブランドを作り込みやすくもなる。きちんと分かれたサイト群は、情報設計としてはとても美しい。本棚でいえば、音楽の棚、小説の棚、技術書の棚がきちんと別れていて、背表紙が整列している状態に近い。
ただ、実際にやってみると、すぐにリソースの限界にぶつかる。更新頻度が落ちてどのサイトも中途半端に止まり、メンテナンスやデザイン調整の手間がサイトの数だけ増える。気持ちも分散して、どれから手をつけるかを考えるだけで疲れてしまう。そこで、「もうまとめてしまった方が楽じゃないか」と思い始める。結果として、分けていたブログやサイトを、ひとつに集約し直すことになる。
ところが、集約したら集約したで、別の問題が出てくる。音楽の話とテックの話と日記が全部同じタイムラインに流れてきて、雑記感が強くなる。カテゴリやタグをいくら整理しても、どれにもフォーカスが当たらない感じが出てくる。見た目がごちゃごちゃしてきて、また分けたい欲がむくむく湧いてくる。結果として、「分ける → リソースが足りなくなる → 集約する → ごちゃごちゃしてきて分けたくなる」というループを、何度も繰り返すことになる。
このループを振り返ってみると、自分が優柔不断だからではなくて、そもそも前提が違うことに気づく。「情報設計としてこうありたい」という理想と、「ひとりで運用できるキャパシティには限界がある」という現実。この二つが、最初から一致していない。
理想だけ見ると、トピックごとに分けた方がきれいだし、読者にも親切に見える。でも現実を見ると、複数サイトを高いクオリティで維持できるほどの時間も集中力もない。
だから、理想の構造を一発で決めるのではなく、その時期の自分のキャパに合わせて構造を選ぶことにするしかない。キャパが変わったら、構造も変えていい。それくらいに考えた方が健全だと思うようになっている。
今のところ、自分なりに「情報設計の理想より、運用できるかどうかを優先する」「まずは一つのサイトに集約しておき、どうしても育ってきたトピックだけ、あとから分離させる」「ごちゃごちゃ感やストレスが限界まで来る前に、構造を変えていいと自分に許可を出す」と決めている。
ブログやサイトの構成は、一度決めたら二度と変えてはいけないものではない。むしろ、興味や生活の変化に合わせて、少しずつ組み替えていく方が自然だと思う。理想と現実のズレをなくそうとするのではなく、ズレがあることを前提に、どこで折り合いをつけるかを考える。この文章は、そのことを忘れないための、自分向けのメモでもある。
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