「最近、スーパーの油がまた高くなった」――。多くの家庭で共通の悩みとなっている食用油の値上げ。原材料費の高騰や円安の影響による価格転嫁は、私たちの家計を確実に圧迫しています。しかし、その激しい変化の裏側で、いま日本の油脂業界に「地殻変動」とも呼ぶべき劇的なパラダイムシフトが起きていることはあまり知られていません。日本の製油大手、J-オイルミルズが発表した2025年度第2四半期決算。その数字と戦略をプロの視点で読み解くと、単なるコスト増への対応を超えた、食卓の未来を塗り替える「3つの意外な真実」が浮き彫りになってきました。驚きの事実1:主力事業が苦戦する中で「スペシャリティ食品」が驚異のV字回復現在、油脂業界は極めて厳しい経営環境にあります。J-オイルミルズの屋台骨である油脂事業は、原材料コストの増大と価格転嫁のタイムラグが響き、前年同期比で33.8億円の減益を余儀なくされました。しかし、その影で驚異的な成長を遂げているのが、プラントベースフード(植物性食品)などを扱う「スペシャリティ食品」事業です。 決算データによれば、同部門の営業利益は前年同期の0.02億円から0.47億円へと...